ノスタルジア 3 (ページ4)

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nb「ぐはははぁ！！」

fk「翔太笑いすぎ」

ふっかが恥ずかしそうに不貞腐れている

どうやら俺が1人でブランコに座っている姿が、所謂オバケだと思ってしまったふっか

急に立ち上がったから襲われるって思ったんだって

で、腰抜かして逃げるに逃げられなくて、でもよく見たら俺だと分かって今に至る

nb「わりぃわりぃ、でも‥‥
だってさ、あの時のふっか‥‥くくっ！」

思い出すだけでまだまだ笑える

fk「だってこんな時間に1人で公園なんて誰も居るなんて思わねーじゃん！」

驚かせてしまったお詫びにスマホのポイントでコーヒーを奢ってやった

唇を尖らせ不貞腐れながらも缶コーヒーを飲むふっか

数分前に比べて幾分か気分がスッキリしてる

悔しいけど今はふっかの存在が有難い

一瞬でも涼太とラウールの事を忘れさせてくれたふっかに心の中で感謝してると、チラリとふっかが俺のほうを見た

fk「なんかあった？」

nb「え？何が」

fk「用もないのにわざわざこんな時間にこんなとこに居ねぇだろ」

nb「あぁ‥‥」

誤魔化し続けるなんて出来ないとは思ってたけど

いざ話を振られると何から話せばいいかわからない

nb「ん～‥‥なんつーか、順を追ってくと長くなるんだけど」

fk「舘さん絡みか？」

nb「えっ！？なんで、おまっ‥‥もしかして」

fk「あ、マジだった？当てずっぽうだったんだけど‥‥」

(やっちまった‥‥)

墓穴を掘ってしまった自分を悔やんだ

てか、そもそもなんでふっかが1発で当ててきたんだ？
俺1度だってそんな事話したことないのに

俺ってそんな分かりやすい態度とっていたのかな
めめにすら気づかれてしまったんだからやっぱり無意識だったのか？

fk「で、何があった？
言える事なら話聞くし、言えない事なら無かった事にするし‥‥」

時々思う

ふっかってさ、昔っからどこまでも格好良い奴なんだよ

普段ふざけた奴で、いつも決めきれない残念なイケメンだと思ってたんだけどさ
『ここぞっ！』て時にバシッと決めてきちゃう奴なんだよ

そんなふっかに俺は一目置いてた

そんな奴にさ、すげぇイケメンな事言われちゃうとさ

nb「涼太がさ、誰も好きにならないって言ったんだよ」

つい、心に背負ったもん下ろしたくなるんだよね