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「おサヨさん、脚の具合はどうですか?」


おサヨ「Aかい。お前さんが作ってくれた薬のおかげで調子が良くてねぇ、杖なしでここまで来たんだよ。ありがとうねぇ。」


「それはすごい!坐骨神経痛はリハビリも大事だから歩くのはいい事ですよ。無理しない程度に頑張りましょう!」




おサヨ「こんな名前もないような小さな村に、お前さんみたいな医師が来てくれて本当に助かってるよ。」



「そう言ってもらえてすごく光栄です。あたしの方こそお世話になってるのに申し訳ないなぁ。この村の人は本当に皆優しくて仲が良いですね。」



おサヨ「昔はもっと大きな村でねぇ。隠れ里への拡大の意見もあったんだが、戦争で押しつぶされた貧しい村だからねぇ。支え合っていかなきゃやっていけないのさ。」



戦争と言う言葉に反応したのだろうか、一緒に縁側に座っていた自来也様の指がピクッと動いた。



「隠れ里への拡大?そんなすごい村なのに名前がないんですか?」




おサヨ「いや、“あった”というのが正しいねぇ。」



「あった?」



おサヨ「水生の村。一部の者たちには、“転生の村”とも呼ばれていたよ。」



「っ!!」


あたしは目を見開いておサヨさんを見つめながら立ち上がった。


思いもしなかった言葉に、聞きたいことがたくさんあるにも関わらず上手く口が動かない。



おサヨ「どうしたんだい?」



「て、転生とは、具体的に!なぜその名がついていたのですか?!こ、このっ、この村について詳しく聞きたいですおサヨさん!!」



おサヨ「あらまぁ、あたしは嫁いできた身だから詳しくは知らないんだけどねぇ。キヨミズなら知ってるんじゃないかね。」



キヨミズとは、この家の娘のキイカちゃんのお父さんだ。
キヨミズさんの優しい声に安心して、あたしは意識を失い、そして助けてもらった。





ガタッ



キヨミズ「なにやら懐かしい話してるなぁ。」



建付けが少し悪い襖を開けたのは仕事から帰ってきたキヨミズさんだった。ナイスタイミング!



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てた(プロフ) - banana様、コメントありがとうございます!ぜひこれからもよろしくお願いします* (2020年12月12日 8時) (レス) id: eb07f08e0b (このIDを非表示/違反報告)
banana(プロフ) - とてもいい作品でした。続き楽しみにしています。 (2020年11月30日 0時) (レス) id: 7994b8d3a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てた | 作成日時:2019年12月11日 20時

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