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story26 ページ34

全部私のせい。



もう、喧嘩をさせないためには私がこの家からいなくなればいいんだ。



私が家からいなくなったら、みんな幸せになれる。



もう、この家に戻らないから荷物を片付けて家を出よう。



私の相手をしてくれた、莉犬さん、るぅとさん、ころんさん、ななもりさん、さとみさん、今までありがとう。



さようなら______



私は荷物をカバンに詰めてカバンを持ち家を出ていった。


誰にもバレないように____



バレずに自分の家に帰る____



つもりだった。



ころん「Aちゃん?」


『あ…こ、ころん…さん…』


ころん「そのカバンなに?」


『これは…なんにも…』


ころん「また家を出て行ったんだね。なんで、出ていったの?」


『みなさんに喧嘩して欲しくないからです。私がいなくなれば喧嘩なんかおきないから。』


ころん「困るよ。」


『え…?』


ころん「家出しちゃ困る。忘れたの?僕がさ、Aちゃんのこと好きってこと」


『わ、忘れて…ませんよ…』


ころん「お願いだから、出ていかないでよ。僕さ、Aちゃんがいないとやだ。」



こんな私のことを必要としてくれるのは嬉しかった。でも、私は…みんなが幸せになるためには私がいなくならなきゃダメなんだ。


『でも…皆さんが幸せになるためには…私がいなくならなきゃダメなんです…』


ころん「Aちゃんがいなくなったら、僕は幸せじゃなくなるよ。」


『え……』


ころん「僕はね、Aちゃんがいたから幸せだし楽しかったんだよ。」



嬉しかった。こんなにも私のことを必要としてくれて好きになってくれて嬉しくて嬉しくて涙を流すしかできなかった。


ころんさんは私を優しく包んでくれた。


とても暖かくて安心する。


あぁ、寝そうになる。



ころん「眠そうw寝ないでよー?w」


『寝ません!w』


ころん「wwwwww」


ころん「ねぇ、家に帰りたくない?」



無理だよ。帰りたくない。ころんさんが幸せになるなら帰りたいけど…でも…ほかの皆さんは幸せにならない。



『帰り…たくないです…』


ころん「そっ…か…それじゃー!いつか帰ってこいよ!」


『分かりました…』



ころんさんは最後に私に笑顔を見せ背中を私に向けて歩いていった。


ころんさんの笑顔は悲しそうで傷ついた笑顔だった。



あぁ…ころんさんを悲しませちゃった。傷つけちゃった。



やっぱ、私はダメな人間だな。

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はるか(本名) - 感動した!スッゴイはまった!何回も読み直した! (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: a73cb3bc09 (このIDを非表示/違反報告)
酢飯の晩ごはん - すっっっっっっごいメンヘラ感しますね (2022年7月3日 19時) (レス) @page39 id: ac6aa7b69b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - とっても面白いです!!コメントくれると嬉しいです! (2022年5月1日 14時) (レス) @page10 id: b5d794afb7 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 泣きました。 (2021年5月9日 11時) (レス) id: 2d409698c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - 落ち無しがいいです (2021年5月5日 17時) (レス) id: fa129e6f86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みとと | 作成日時:2019年7月2日 23時

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