赤く染まる夕日を眺めながら。 ページ8
「明日から夏休みだね」
「そっか、もう夏休みか…」
「え?今更!?」
赤く染まる夕日を眺めながら僕と美沙紀はいつものバス停に座っていた。
「そういえば、谷風と夕莉は?」
「まだ学校にいるみたい。二人とも用事があるって言ってたよ」
「えっ、じゃあ待っとこうよ」
僕がそう言った時、美沙紀は僕の制服を掴んだ。
僕達を取り巻く空気が変わる。
「い、いいよ。帰ろう…」
「え?あっ、えと、」
僕は、美沙紀に制服を掴まれ、緊張し、上手く声が出せない。
胸の鼓動が速まる感じがわかる。
沈黙が流れていく。
「ぁ…」
僕が喋ろうとした時だった。
二人乗りをしている自転車が猛スピードで僕達の目の前を通り過ぎる。
谷風…?
一瞬の出来事でよく分からなかったが、通り過ぎた自転車には、谷風と夕莉が乗っていたことは分かった。
何だろう、何か嫌な予感がする。
「あの二人、たぶん付き合うよ」
美沙紀が、沈黙を破った。
もうすぐ6時の鐘が鳴る。
「ハッピーエンドはやってくる!祈りを捧げていれば!!」→←透き通ったように青い空に、夏らしくギラギラと光る太陽の下。
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りあ@イラコン運営(プロフ) - 沢紫園さん» ありがとうございます! (2016年6月11日 12時) (レス) id: d722fb9a07 (このIDを非表示/違反報告)
沢紫園 - 素晴らしい小説ですね 今まで読んできた占ツクの中でも一番面白いと感じました どうやったらそんな素晴らしい小説が書けるのですか (2016年6月10日 21時) (レス) id: c06c7da2f0 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 二人ともありがとうございました!出来る限り良い作品になるよう、直したり付け加えたりしていきたいと思います! (2016年3月30日 16時) (レス) id: d722fb9a07 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース@大好き。(プロフ) - Q&Aから来ました。とても素敵な作品だと思います、感動しました。私が言える立場ではないのですが、あえて言わせてもらうとしたら、サイドストーリーを入れてみると面白いと思います。あとは、見出しをインパクトあるものにするとか。これからも頑張ってください! (2016年3月30日 15時) (レス) id: 9ce07a50ad (このIDを非表示/違反報告)
ものかきさん(プロフ) - 綺麗なお話でした! 落としどころもよくて、ぎゅきゅっと物語が詰まっていて……。久々にジーンときました! ただ、少し辛口にするなら、もう少し4人のエピソードを増やした方が良かったです。今のままだと、谷風くん達のキャラが掴みにくい所があるので。 (2016年3月30日 13時) (レス) id: 4ffd81dcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ (短編小説制作所) | 作者ホームページ:http://akojunknjcvf.blog.fc2.com/
作成日時:2016年3月29日 22時