其ノ五 ページ6
独り対岸に残された如月は暫くの間、小太郎が落ちていった崖を見つめていたが適の「橋をさがして対岸へ渡れ!」と言う言葉に我に返り震える足を引きずりながら走りだした。
しかし父や母や小太郎に仲間、そして皆で暮らした日々が頭に次々に浮かび上がり涙が次から次へと流れ視界がぼやけてくる。 それでも如月は走り続けた。
しかし馬と人である。やがて橋を見つけて追いかけてきた適がいた矢に肩を貫かれその場に倒れてしまった。
敵が馬から降りて近づいて来る音が聞こえる。
(死ねない。こんなところで死んだら助けてくれた皆が・・・)
如月は最後の力を振り絞ると懐から十字の先が尖った刃を近づいてくる敵に向かって打つとそのまま流れが激しい川に身を投げた。
尖った石が如月の肌に幾つもの傷を付け、冷たい水も容赦なく傷ついた如月の体温を奪っていく。
やがて如月は暗く冷たい水の中で気を失っていった。
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飛鳥 - コメントありがとうございます。後先考えず更新しているのでどのような小説になるかわかりませんがまたよければ読んで下さい。ついでにこの小説の原作はこのサイトに違う題名で載せておりますのでよければこちらも探して下さい。 (2012年6月30日 22時) (携帯から) (レス) id: f23fc659e4 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - すごく面白いです! (2012年6月27日 20時) (レス) id: 2c8841f3bb (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2011年10月11日 2時