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事の始まり ページ2

「もはやこれまでか。これだけ囲まれてはどうしようもないな」

男雛のような顔立ちに青紫の髪に瞳をした七歳ぐらいの少年が首を振りながら悲痛そうに燃え盛る屋敷を見上げた。

ある秋の夜、申し出を断った鬼能一族に対し怒った黒夜叉が万を越える手下に鬼能の里を襲撃させたのだ。

申し出とは天人の陣から送った文の事である。

里を襲撃してきた黒夜叉隊をいち早く見つけた物見の知らせを受けた頭領である少年の父は彼らに抵抗するため仲間を引き連れて里を出たきり戻って来ない。
だから留守は屋敷に残った約五十名でするしかない。

まもなく父の部隊の反撃をくぐり抜けてきた黒夜叉の部下が攻め込んできた。

それを見届けた少年は、小数の仲間のうち半数を戦いから離脱させると、自分は残りの者と敵の猛攻を凌ぎながら後退し、敵が手控える素振りを見せると反撃を命じた。

こうして少しずつ罠だらけの屋敷に攻め込んだところあらかじめ離脱させていた者たちに敵を背後から奇襲させた。

僅か二十五名の敵とはいえ、不意を食らわされた黒夜叉隊は驚きのあまり体勢を乱す。

そして罠にかかる。

そこに少年は敵が体勢を取り戻さないように直ちにに突撃命令を発して総攻撃を仕掛けるなど

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飛鳥 - コメントありがとうございます。後先考えず更新しているのでどのような小説になるかわかりませんがまたよければ読んで下さい。ついでにこの小説の原作はこのサイトに違う題名で載せておりますのでよければこちらも探して下さい。 (2012年6月30日 22時) (携帯から) (レス) id: f23fc659e4 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - すごく面白いです! (2012年6月27日 20時) (レス) id: 2c8841f3bb (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2011年10月11日 2時

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