31話 ページ32
サッサッと木の影に隠れる。
ターゲットが逃げないように……
音を立てないように移動するのがコツだ。
ザザッというノイズと共に、
カカシさんの声が耳元で聞こえる。
ｶｶｼ「目標との距離は？」
ﾅﾙﾄ「3m！いつでもいけるってばよ！」
ｻｽｹ「オレもいいぜ」
ｻｸﾗ「私も」
『問題ない』
そう答えれば、カカシさんが「よし」と呟く。
私はターゲットを見据えて、じりっと地面を擦る。
ｶｶｼ「やれ」
その言葉と共に、
第七班ナルト、サスケ、サクラ、私は
ターゲットに飛びついた。
迷子ペット��トラ��捕獲任務完了。
━━━━━━━━━━━━━━━
任務の受付場所まで戻ってくると、
私たちが捕まえたターゲット、��トラ��を嬉しそうに
依頼人が抱きしめていた。
「あぁ！私かわいいトラちゃん！死ぬほど心配したのよォ〜！！」
「ニャーーーーーー！！！」
『(はは…猫は死ぬ思いでお前を拒否してるよ)』
依頼人は嬉しそうだが、
猫が嫌そうに泣き叫んでいるのは見ていられないな。
ごめんよ、これも任務なんだ。
なむ。
そう合掌し、猫に同情する。
すると、火影様が言った。
ﾋﾙｾﾞﾝ「…さて！カカシ隊第七班の次の任務はと…」
老中様のぼっちゃんの子守り。
隣町までのおつかい。
芋掘りの手伝い。
火影様がそう述べていく。
…なるほど。
…………それ忍者じゃなくてもできるだろ！！
別のとこでバイト雇え！！
なんか、もっとあるだろ！下忍でも一応忍だぞ！？
口には出さないが、内心激おこプンプン丸。
任務があるのはありがたいが…
正直めんどくさいの方が勝っている。
すると、それを代弁するかのようにナルトが言う。
ﾅﾙﾄ「ダメーーーッ！そんなのノーサンキュー！！俺ってばもっとこう、すげー任務がやりてぇーの！！他のにしてぇ！！」
だが、それを受付にいたイルカが言い返す。
ｲﾙｶ「バカヤロー！！お前はまだぺーぺーの新米だろーが！！誰でも初めは簡単な任務から場数を踏んで繰り上がってくんだ！！」
ﾅﾙﾄ「だってだってこの前からずっとショボイ任務ばっかじゃん！！！」
ぺーぺー(笑)。
ま、ナルトのこともわかるが、
イルカの言うことにも一理ある。
ゲームと同じだな。
1-1の面は弱い敵しか現れないが、
進む事に強い敵が現れる。
そりゃ、今の私たちじゃまだまだだ。
ようは経験値が足りぬのだ。
すると、火影様が、
ナルトに向けて任務の説明を始めた
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作者名：かるーあ | 作成日時：2022年11月29日 13時
