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30話 演習終了 ページ31

カカシ「お前らあぁあ!?」


もしかして見られてた!?

これってヤバいんじゃ…

そう思っていたら、
カカシさんが目の前でニコリと笑う。



カカシ「ごーかっく♡」



サクラ「…え?」

ナルト「は?」

サスケ「…」

『ま?』



まじか。

でも……………なんで?

そう思っているとカカシさんは話し出す。



カカシ「お前らが初めてだ。今までの奴らは素直に俺の言うことを聞くだけのボンクラどもばかりだったからな。…………忍者は裏の裏を読むべし。忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる」




カカシ「…けどな!仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」



………名言かな?

…こういうのをすらりと言えるのって、
やっぱり漫画のキャラなんだなって思う。
私だったらこんなかっこいいこと言えないし…

すごいなぁ。



カカシ「これにて演習終わり!全員合格!!よぉーし第七班は明日より任務開始だァ!!」



ナルト「やったああてばよォ!オレ!忍者!忍者!忍者!」



よし。なら、ナルトの縄を解いてやるか。

私はクナイを取り出して、彼に巻き付く縄を切る。

そして、喜ぶ彼の頭を撫でた。


『おめでとう、ナルトくん』


ナルト「っ〜!おう!!」


あらまぁ、嬉しそうな顔しちゃって。

彼は私に抱きつくと、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。

いや、ちょ…くるし……

…あっ、ナルトのにおいがする…うっ…。

だが、そんな至福の時間も長くはなく、
誰かに肩を引っ張られ、強制的にナルトと離された。


サスケ「ウスラトンカチに構うな。行くぞ、蛍」

ナルト「んなぁんだとぉ!?サスケェ!?」

『おー。サスケもおめでとう』

サスケ「な、撫でるな!!」


そうかそうか、構って欲しかったんだな。

そう思ってサスケの頭を撫でるが、
パシリッと叩き落とされた。解せぬ。


サクラ「蛍…サスケ君をいつの間に呼び捨てにしてんのよ!!」

ナルト「そうだぞぉ!!サスケだけなんかずりぃ!」


『いや、サスケに関しては許可を得たので…』


そういえば、サスケは二人から顔を逸らし、
逆に二人は私に迫ってきた。近い近い!


サクラ「な、なら…私のこともサクラで…いいわ…よ」

ナルト「オレもオレも!蛍ちゃんは呼び捨ての方が似合うってばよ」

『どういうことだってばよ』


よく分からないが、晴れて呼び捨てがOkになりました。


今回のことで親密度が上がった気がする。


こうして波乱の下忍試験は幕を閉じた。

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作者名:かるーあ | 作成日時:2022年11月29日 13時

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