11話 ページ12
『はぁ…ま、こんなもんか』
ナルトと手分けして部屋の掃除をした。
おかげでだいぶマシになったぞ。
ﾅﾙﾄ「すげー…綺麗だってばよ」
『前が酷かったからな』
そういえばナルトはポリポリと頬をかきながら「…ぁりがと」と呟く。可愛い奴め。
私はそんな彼の頭をわしゃわしゃと撫でた。
『…っと、もうこんな時間か』
時計を見れば、来た時よりもかなり時間が経っていた。掃除に夢中になっていたせいだな。
あんまり遅いとカカシさんに心配かけちゃう
ﾅﾙﾄ「………もう帰るの？」
『うぐっ…そんな目で見るなよ』
しゅんと明らかに寂しそうな顔をするナルト。
やめろぉ、最悪感がっ…！
『その…また来るから、ね？』
ﾅﾙﾄ「…………うん」
『…うん、約束…ぅ！？』
ぎゅうとナルトが私に抱きついてきた。私の方が少し背が高いのでふわふわと夕日色の髪が目の前で揺れる。
あたたかい。
ぎゅうぎゅうと強く抱きしめる彼の頭を撫でた。寂しいんだろうな、ここでずっと一人で暮らしてるんだから………………ん？あれ？なんで親いないんだっけ？んー？原作読んでないから分かんないや。
ﾅﾙﾄ「…」
そっとナルトが私から離れる。
離れると彼はニコリと笑みを浮かべた。
ﾅﾙﾄ「じゃ、また明日アカデミーで会おうってばよ！！」
『うん。また明日ね』
思わず笑い返す。
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あー、暗くなってきたなぁ。
帰り道、一人でとぼとぼと歩く。もうナルトが恋しくなってきた。あぁ、私の癒し……。
『はぁ……修行したい……死にたくない…』
死にたくないから、死に物狂いでで修行をするのだ。謎にこの身体は覚えがいいし、運動神経も前世とは比べ物にならないくらい良いので頑張れば結構強くなれる気がする。
『……………私が忍かぁ…想像できないなぁ……………でも、頑張りたいな……生き抜く為に』
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作者名：かるーあ | 作成日時：2022年11月29日 13時
