３, おなか。 ページ4
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首を傾げながら俺のことを見つめる天使くん。
さっき自分のことを"ぼく"って呼んでたから、きっと男の子なんだろう。
ぱっと見 女の子みたいだけど。
色々考えていると天使くんのお腹が控えめに
ぐぅ〜、と鳴った。
慌てて自分のお腹を押える天使くん。
「腹減ってるの…？」
そう尋ねると こくん、と頷いた天使くん。
今日はコンビニ弁当で済ませるつもり
だったんだけどな。
何か作ってやるか。
「なんか作るからちょっと待ってて」
そう言うと嬉しそうに頷いてトテトテとリビングのソファーに向かって行った。
・・・
ところで天使って何食うんだ…？
というか、ホントに天使なの？
あれが？
「見た感じ普通の子供なんだけどな…」
とりあえず普通の人間の子供として、
冷蔵庫の中身と相談した結果。
卵焼きと味噌汁、それに白米
という何ともジジ臭いメニューになってしまった
天使くんのごはん。
「いいにお〜い♪」
待ちきれなくなったのか匂いにつられて
キッチンまでやって来た天使くん。
「できたよ。食べよっか」
「うん！」
リビングのテーブルに天使くんのごはんと
俺の温めたコンビニ弁当を並べる。
「ひかるとおんなじじゃないの？」
「俺は今日はこれ。」
「ふぅーん。
ねぇ、いただきますしてもいい？」
「うん、いいよ」
「いただきま〜す！」
ぱちん、と手を合わせて
しっかりといただきますをしてから
食べ始めた天使くん。
「どうかな？」
「おいひい！」
白米を口いっぱいに含んだまま話すから
「お口の中ごっくんしてから
聞けばよかったね(笑)」
って、天使くんの頭を撫でる。
・・・
ん？
てか俺、めっちゃ普通に馴染んでね？？
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作者名：おこめ。 | 作成日時：2017年12月11日 22時
