8セーブ ページ11
A視点
紗輝が息絶えると同時に目の前にステータス画面が浮かび上がる。画面にはlevelや能力、等といったものが書かれていた。
『levelは…2かぁ』
能力の所を見ると能力の所には紗輝の能力であった力戦奮闘があった。
『倒すと能力が増えるのか。なるほど』
そんな独り言を呟き、周りを見ると先程までいた野次馬がいなくなっていた。その代わり、校舎の中が騒がしたかった。
『校舎の中の奴らは紗輝より強くない。殺すのは簡単そうだな』
そう言って、校舎に入ろうとすると、後ろから声をかけられる。
??「そっちから入っても皆には会えないよ」
後ろを振り返ると紗輝におーい。起きろ〜と言いながら肩を揺らしている水色の瞳の茶髪に一つ結びの少年。春がいた。
『紗輝なら起きないよ』
そう言うと、ふーん。と言いながら紗輝を揺さ振るのをやめる。
春「紗輝の事殺したのお前かよ。だったらさっさと…言えよな」
春がコートの内ポケットからピストルを出す。
『ピストルなんてうったことないくせに』
春「黙れ」
春の手が震える。紗輝とは違って春は戦闘には向いてない。ゲームの中でもそうだった。だから、ゲームの中では二人で出てきていた。紗輝と春の二人組で。
春「なぁ、復讐って駄目って奴いるけどさ。俺は結構好きなんだよな」
そういわれた直後に撃たれる。奇跡的に当たったのは胸。撃たれた勢いで後ろに倒れる。
『っ!』
体が無い状態で春を見る。
春は紗輝の目の前で泣き崩れていた。
春「ごめん。ごめん…あの時、一緒に行かなくて…頼むからドッキリだって、嘘だっていってくれよっ!」
『春も一緒に死にたいなら殺してやるのに』
そう言いながら自分の死体に触れる。目の前が光に包まれ、目を開けると、春が僕を撃つ前の状態に戻っていた。
春「それで?何で紗輝を殺したんだよ」
怒りを含んだ静かな冷たい声でそう言われる。
『あっちから仕掛けてきたんだよ?正当防衛ってやつ』
そう言い返すと、春が、持っていた銃を構える。
『…』
ナイフを落とし、そのまま手をあげる。春に、一歩。また一歩と近づいていく。
春「…撃つぞ」
震えた声でそう言われる。
『撃てるもんなら撃てば良いだろ』
そう言って春を挑発する。が、先程と違いなかなか撃ってこなかった。
『…勘が良いのか。記憶力が良いのか分からないけど、まさか、覚えてんの?』
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作者名:みむ | 作成日時:2022年2月13日 21時