転生 ページ1
A視点
『あぁぁぁぁ?!そこ死ぬぅぅ?!』
もう、深夜の2時だと言うのに、パソコンの前で大声を出す。僕は今、最近注目を集めている"スパイ"と言うゲームをやっている。
このゲームは、謎の能力をもつ、殺し屋の主人公が、ターゲット達がいる学校に潜入し、ターゲット達を殺そうとするゲームだ。
ゲームには、大まかに5つのエンディングがあり、
誰も殺さない"平和ルート"
1〜5人だけ殺す"生け贄ルート"
1〜3人だけ殺さない"残酷ルート"
自分が死ぬ"闇ルート"
全員殺す"殺戮ルート"がある。
僕が、今やっているルートは、最後の"殺戮ルート"だ。このルートが一番難しい。そんな、最難関に僕は今、挑んでいる。
『はぁ……眠い』
時計を見る。何だかんだ5時間はゲームをやった。なのに、全く進まない。目を画面に戻す。
『くっそ…マジでお前どけろよ』
コーヒー缶を片手にそう呟く。画面には、死にかけの少女を庇うように立つ少年のような少女が写し出されている。中性と言うのが正しいだろう。
こいつを倒しても、後7人くらいは倒さないといけない。ラスボスなんてこいつの10倍は強い。なのに、こいつで時間がかかっていたらラスボスなんて行けるはずがない。
『はぁぁぁ…ねみ。そろそろ寝るか』
限界が近づいてきたのでパソコンを閉じて、ベッドにダイブする。コーヒーを何回も飲み干したはずなのに眠気が襲ってくる。
そのまま、僕は眠りについた。
ーー
ーーー
ーーーー
??「おーい?生きてるー?」
??「死んでる説浮上」
??「それは無いだろ」
ん?何だ?声が…って!ここ僕の部屋だよな?不法侵入?あれか?泥棒か?ど、どうする。と、とりあえず素直に目を開けるか…
??「あ!起きた!」
『は?…え?』
恐る恐る目を開けたのは良いが、もっと脳内がパニックになった。なぜかって?それは…あの、ゲームのキャラが僕の目の前にいるからだ。
??「えーっと、大丈夫そ?」
大丈夫なわけないだろ。ってか、これは、転生したってことか?死んだのか?…頭パンクするから考えるの止めよう。
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作者名:みむ | 作成日時:2022年2月13日 21時