【短編集】可愛い息子達がビデオを送ってくれるそうです【文スト】

遊び【固定カメラ】 ページ12

治「暇だよ。ここは一つ、戦争といこうじゃないか」


中也「殺るってのか？」


作之助「負けるつもりはない」




はい。今回のビデオはどうやらうちの馬鹿(息子)共が戦争をするそうですよ。


待て待て、題名「遊び」って何！？




治「ルールは至って普通。最後まで立っていた奴が勝ちだ。異能あり、武器あり」



中也「異能あり？それ俺が勝つぜ？」



作之助「治がいる限り俺達は勝てなさそうだな…」





治がニンマリと笑い、小さい体には合わない巨大なスコップを持った。



それを合図に、中也はホウキ
作之助はバケツを持つ←



作之助「カメラを壊すことだけはやめてくれ」



いや、カメラ以外もやめてほしいかな！？





治「じゃあ、始めようか」




どうやら今回のビデオは特殊なようだ。
家にあるカメラ全部の映像が流れている。
これをやったのは……治あたりだろうか




数を数え終わり、皆が一斉に動き出した。




治「そうだねぇ、まずは中也かな」




スコップ片手に廊下をずんずん歩いていく。
そんなに堂々と歩いていていいのだろうか…





あ、





治の後ろに人影が映る。
身長からして中也だね！←




中也「もらった！！」




中也がホウキを振りかざした。



が、




治「やぁ！わかりやすいねぇ」




治がスコップで攻撃を防ぐ。





中也「ばーか＿＿＿『重力操作』」





にやりと笑った中也が異能力を発動した。




＿＿＿ﾊﾞｷｯ





地面にヒビが入り、治が眉を寄せた。



床壊しやがったなコイツら




治「…2対1は酷いと思うのだよ」





作之助「よく分かったな。でも、このバケツでどうしろと」




中也「とりあえず殴れ！この姿勢大変なんだよ！」





作之助がバケツで治の頭を殴った。




治「いったぁい！バケツってこんなにも痛いの！？」





作之助「スマン。……ﾍﾞｺｯって……ﾌﾞﾌｫｯ」←





治「とりあえず、タッチ＆キック！」




中也「うおっ…！」





治が中也の指先に触れ、そのまま蹴りを入れた。
突然の事に中也はそのまま横の壁に激突する。





中也「て、めぇ、ちょっとは手加減しろよ…」





うわぁ……壁壊した。
中也が激突した場所が凹んでるー





作之助「中也大丈夫か？」




治「人の心配してる場合？」





よそ見をしている作之助に、治が足を引っ掛けた。

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