第伍拾陸話 ページ8
私が蝶屋敷に着いたのは、案の定お昼過ぎのことだった。
外には誰もいなかったため、戸を開けて「お邪魔します」と呟いたのちに屋敷へと足を踏み入れた。
……しかし、何やら蝶屋敷は騒がしい。
いつもなら病人がいるのでお静かに!なんてアオイちゃんの声が聞こえて来そうだけど……
「あ」
なんて思ってたら、目の前の廊下を走り去っていくアオイちゃんを発見。
「アオイちゃ…」
しかし、アオイちゃんは私に気付く事なく走り去って行ってしまった。
……ん、急患でもいたのか?
そんな呑気なことを考えながらアオイちゃんの入って行った部屋を覗いた私は、馬鹿なんだと思う。
……あぁ、何で忘れていたんだろう。
任務の前まではこのことばかり考えていたはずなのに。
「あ…、え……?」
思わず部屋の入り口で立ち尽くす。
ベッドに座るその人の目が私を捉え……少し力がないようにも見えるが、いつものような明るい笑顔を浮かべた。
「野一色」
「れん、ごく…さん」
原作通りなら、この場にいるはずのない人。
よく見れば病室内には炭治郎も善逸も伊之助も…天星さんもいて、傷の具合はそれぞれ異なるものの皆が一様に手当てを受けていた。
煉獄さんは…片目を失っていた。
それでも、生きていた。
それはきっと、天星さんが原作に抗ったから。
「…その怪我」
「あぁ、今回の任務で上弦の鬼に遭遇してしまってな。その時にやられてしまった」
しかし、天星のお陰でこれだけで済んだのだと笑う煉獄さん。
その姿を見たら、涙が出てこないはずもなく……
私はそれが溢れないよう…ぐっと目に力を込めた。
「ご無事で…何よりです」
私が言いたいのは、これだけだ。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ネこ?ャんさん» ありがとうございます…!そう言っていただけると励みになります!更新はゆっくりかと思いますが、今後ともご愛読のほどよろしくお願いします! (2022年6月22日 18時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ネこ?ャん(プロフ) - 初コメ失礼しまぁぁあす!単刀直入に言いますと、今まで見た色んな人の作品より大っすきです…!!みんなとの関係が丁度いいというか…愛ちゃんからの攻撃も攻めすぎず攻めなさすぎず、ほんとに大好きです!ゆっくりでも更新頑張ってください!待ってます!!! (2022年6月21日 18時) (レス) id: c14429c9f6 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - シャンさん» ありがとうございます!天星ちゃんとの関係や、他の男達との関係などなど……これからも怒涛の展開…になる予定なので、どうぞご愛読のほどよろしくお願いします! (2021年7月17日 18時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
シャン - コメ失礼します!正直天星ちゃんといい感じになってるところとかそのまま男達にも好かれてるところとか性癖にぶっささりました!頑張ってください!!!めっっっちゃ好きです! (2021年7月16日 21時) (レス) id: 6939ec7c5a (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - suzuharuさん» ありがとうございます!そう言っていただけると励みになります……!更新はゆっくりかと思いますが、ご愛読のほどよろしくお願いします! (2021年7月1日 12時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年4月12日 19時