転生先が乙女ゲームみたいなんだが 2【鬼滅の刃】

第陸拾壱話 ページ13

「……わかりました、行きます」
「顔と言葉が一致してねぇけど？」




図星だ。だって、納得してないもん。
行きたくないったらありゃしない。


……もちろん、上弦と戦いたくないってのもある。
てか、これが一番の理由。

でも、私というイレギュラーのせいで原作が悪い方に変わってしまわないか…それも心配。


はぁ、心配事が多すぎてほんと嫌になっちゃう。




「…まぁいいや。
俺は蝶屋敷に用があるから行ってくる」
「蝶屋敷？」
「あぁ、準備ができたらそこで集合な」




準備……。


その言葉に自分の格好を見れば、休みだと思って隊服も着てないし完全に休日の格好。

……確かに準備しないと。
羊羹は暫くお預けだな……あーあ。




「わかりました、すぐに支度をして向かいます」
「おう」




じゃ、と軽く手を挙げるなり宇髄さんは目にも止まらぬスピードで走り去っていく。

速っ、さすが元忍。


さーて、気が乗らないけど私もぼちぼち支度するかなぁ………。

あ、そういえば何気今回かまぼこ隊と初会合じゃね？？炭治郎とは会ったことあるけど……
うーん、賑やかな任務になりそうだな。




「まさか天星さんも一緒なんてことは……」




………。




「あはは…ないない、」




いや流石に…いや、でも。
天星さんが原作イベ見逃すはずがないんだよな。
だって夢主ちゃんだし、ヒロインらしいし。

………弥が上にもやる気がなくなってきた。




「任務！任務〜！」
「あー！はいはいわかりましたって！」




バサバサと私の周りを飛び回るくろに促され、私はようやく屋敷の戸を開けた。

あーもう、なるようになれ!!!!

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