4 - ジャージ ページ4
*
「はぁ、、、。」
トイレの個室に入って、深く息を吸って、ゆっくりと吐く。
別に、犯人にされたっていい。
今、殺されたって別にいい。
なんなら、澪奈ちゃんに会えるのであれば 自分から死を選んでしまいたい。
「・・・・・・・・・はぁ、」
最後にもう一度だけ深呼吸をして、教室に戻って 席に着く。
兵頭「悪ぃ、・・・言い過ぎた。」
「いいよ、別に。・・・元はと言えば、このクラスのわたしの立ち位置って
“急にきた部外者”でしょ。」
河合「部外者、って・・・」
魚住「それは流石に無いよ、、、。」
頭を抱えて、再び深呼吸をする。
そうしていると、唯月ちゃんが里見くんに声を掛けた。
諏訪「里見。 あんた疑われてるよ。」
里見「ん?」
その後、愛華ちゃんが さくらちゃんの背中を押して
さくらちゃんは教卓の前に。
小宮山「名推理、聞かせてよ。」
みんなの視線がさくらちゃんに向く。
茅野「いや・・・。全国大会の会場にいたよね? 観客席に。 ジャージ着て。」
須永「おい どういうことだよ。」
真壁「そういえば大会の日 ジャージの上着、里見に貸したんだっけ。」
真壁くんが言うには、準備に追われてたところに 違う仕事も任されたタメ
里見くんにお願いしたと。
その時にジャージを貸すのもおかしくない話だ。
それに、その日サッカー部の試合が無くなったという発言には、
沙良ちゃんが証言者となった。
いつの間にか、石倉くんと沙良ちゃんが言い合いを始めちゃった・・・。
諏訪「甲斐 さっきからなんで黙ってんの?
いっつも最前線でギャーギャーわめいてるくせに。」
甲斐「うるせぇ。俺達で犯人捜しなんてしても意味ねぇだろ。
答えるのは刑事なんだから。」
「ごもっとも・・・。」
確かに、と思って声を漏らすと
甲斐くんに聞こえたのか 一瞬だけど
目が合った気がした。
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作者名:葉月★Я | 作成日時:2019年1月21日 22時