【2章】止められなかった命 ページ49
side貴方
浮かび上がる最悪の可能性
貴(体内に、自害用の魔道具がある可能性…！)
マグナ達とヒースが何かを話しているが今はそんな事どうでもいい
貴(最悪の結末になる前に…)
アスタ「A…？」
突然、魔導書［グリモワール］を構え始めた私に疑問の声を上げるアスタの声が聞こえたが反応してる暇はない
ヒース「勘の良い者もいたものだな…
だがもう遅い」
【氷魔法"氷葬"】
その瞬間、私の視線に刻まれたのは
己の体を氷で突き刺し自害する三人だった
硬直する横にいる三人を見ないフリして
唇を噛みしめながら開いた魔導書を閉じてホルスターにしまう
マグナ「……自害しやがった」
アスタ「バカヤロー
……命を…命を何だと思ってんだっ！
こんなヤツら…オレは絶対認めねー」
今起きた事態を受け入れられなかった三人が我に帰りそれぞれ口を開いた
ノエルに関してはショックで言葉が出てきていない
貴(…死んだら何も残んねーだろーが)
天を仰ぎながら、再度私は唇を噛みしめた
貴『いつから気付いてた、アイツらが体内に自害用の魔道具仕込んでる事』
奴らが自害した後、私たちは村に飛び散った危ない瓦礫や破片などを片付ける作業を行なっていた
手は動かしているが、先ほどのことが気になってベルフェゴールに語りかけてしまう
ベルフェゴール『ヤツらと相対した時から気づいていた』
貴『じゃあ、アイツらが自害するって分かってたのか』
ベルフェゴール『そんなことは知らん
人間は自害すると決めていても踏みとどまる事がある生き物だ
我がヤツらが自害すると確信したのは
ヤツらが捕まって目を覚ました時だ』
あの時のことを思い出して、顔を歪めそうになるがなんとか表情は保ち話を続ける
貴『アイツらが忠誠を誓ってるヤツのこと分かるか？」
ベルフェゴール『それこそ本当に知らん
だが
……愚かな人間如きが何人集まろうと
何も変わりはしない』
ベルフェゴールの冷たい声が私の心に響く
その冷たさに一瞬手を止めてしまうが、一呼吸ついてまた動き始める
貴『そーかい』
私の言葉を聞いても返事はなくベルフェゴールが消えたことを悟る
気ままな悪魔だが付き合い方がわかればどーってことはない
「おーい、魔法騎士団さん
後は村の連中でどうにかなるから大丈夫だよー」
村の人からそう言われ、作業の手を止めた
空を見上げたらいつのまにか空がオレンジ色に変わっていた
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
