【2章】夢を抱いて ページ50
side貴方
村の人から助けてくれたお礼にと食事をご馳走になっていると、一緒に食事をしていたはずのアスタとノエルがいないことに気づき席を立った
マグナはソッシ村の人たちと仲がいいようで楽しく飲み明かしているので、黙ってそのままアスタ達を探した
アスタ「入れるさ!!!」
私がアスタ達を見つけた場所は夕日が綺麗に見える丘
アスタ達の周りにお墓らしきものがある事から、村長もここにいるのだろう
アスタ「下民で…しかも魔力が全く無いオレでも入れたんだからな!!
ただーし、とんでもね〜〜努力はしなきゃだめだぜ!?」
アスタがニカッと笑った後、胸の前で拳を握った
目の前ににいる少年はそんなアスタを真っ直ぐに見つめている
アスタ「オマエが魔法騎士団に入る頃には…
オレはもっと努力して
もっと活躍して
もっと魔法帝に近づいとくからよ!
待ってるぜ坊主…!!」
握った拳を少年の胸に当てて満面の笑みで笑うアスタ
少年「……うん!」
そんなアスタを見つめて少年も嬉しそうに微笑んだ
そんな雰囲気をぶち壊すように一匹のアンチドリがアスタの頭をつつきだす。そんな光景に周りにいる三人も笑っている
貴「……アスター、ノエルー
こんなとこにいたんだねー
なんか楽しそうなことしてるけど…」
アスタ「あだだ、いでー!!
これが楽しそうに見えるってのかよ!
Aの目おかしいんじゃねえの!?」
ノエル「チビスタのくせに生意気なこと言ってるからじゃない?」
アスタ「誰がチビスタだだだだ」
アスタ達に近づきながら私も一緒になって笑う
そんな時、少年の近くにいた少女がジッと私を見ていることに気付いた
貴(…アレ?この子、どっかで見たことあるよーな)
昔の記憶を思い出しながら考え込む
そして…
貴「あっ!君、森で迷子になってた女の子でしょ」
昔、ソッシ村を尋ねて村長に森のイノシシ狩りを手伝ってくれと頼まれたことがあった
その時に迷子になって泣いていた少女の顔は…間違いなく今私を見ている少女だった
私の言葉に嬉しそうに笑いながら駆けてくる少女
少女「やっぱりそうだった!間違ってたらどうしようかと思った!
正義の味方のお姉ちゃんだ!!」
私にしがみついて笑う少女の言葉がこの丘に響いた
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね! (2020年5月9日 21時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ?インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます!やっと少しずつ物語が進んできました( ;∀;) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます! (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年5月5日 18時