【2章】嫌な予感 ページ48
side貴方
アスタとノエルの方が何か騒がしいが
その騒がしさが悪いものではないことはわかっているためそのまま放置する
私は何をしているのかというと、気絶してる三人が起きた時に寝ているままだと会話しにくいため
三人を壁にもたれかかる作業をマグナとしていた
貴「マグナ、コイツらの目的なんだと思う?」
マグナ「わかんねぇな
コイツらが起きた時に吐かせりゃ問題ねえだろ」
三人をもたれ掛けさせた後、疑問に思っていたことをマグナに聞いてみる。だが、やはりマグナも目的には見当がついていないらしく首を振っている
貴(そう簡単にいけばいいんだけど
……嫌な予感がするんだよな)
マグナの言葉に少し心配なってしまう
覆面を逃がした時には働かなかった勘が、今はすごく胸に響いている
その勘が何を示しているのかが分からない
貴(…自害するにも魔導書[グリモワール]も取り上げてるし、身体検査だってしておいた
今、私たちにできることはしたはずなのに)
この嫌な予感が、消えない
ぱち
マグナ「お?目を覚ましやがったなコノヤロー」
あの後から数十分経った頃、ヒースがゆっくりと目を覚ました
マグナ「もーちょい休んでオレの魔力が戻り次第連行する
一生かけて罪償うんだなコノヤロー」
貴「私が拘束魔法使えたらすぐに出発できたんだけどね…」
自分の不甲斐なさに笑いしか出ないが、自分でも分かるくらいその笑みはぎこちないと思う
未だに、さっきの嫌な予感が消えていないからだ
ベルフェゴール『本当に愚かだな』
貴『…!?』
いきなり声を掛けられたため、咄嗟に自分の魔導書に視線を向けてしまう
ノエル「Aどうしたの?魔導書なんて見て」
貴「いや、アイツらの魔導書ちゃんと持ってたっけと思って」
運良くブックホルスターをつけていた方の手で、ヒース達の魔導書を持っていたため誤魔化すことができた
だが、自分からあまり接触してこないベルフェゴールが話しかけてきたことに驚きを隠せない
貴『なんの話だ、ベルフェゴール』
ベルフェゴール『貴様もそうだが
一番愚かなのはアイツらだな…
余程、忠誠を誓っている者がいるのだろう』
貴『どういう意__』
そこまで話してある考えが過ってしまった
相手の魔導書は私たちの手元
身体検査もしっかりと行った
自害なんてできるわけがない
……本当に?
貴(私たちは、奴らの体内の魔力感知を行っていない……)
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね! (2020年5月9日 21時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ?インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます!やっと少しずつ物語が進んできました( ;∀;) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます! (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年5月5日 18時