【1章】姿の形 ページ17
sideなし
Aは挑戦的で煽るような笑みを浮かべ彼の言葉に答えた
貴「貴族様から宣戦布告されるなんて、下民出身の私としてはとても嬉しいお言葉です
まあ、それは建前として…
対戦の時も言っただろ
全身全霊できなよ、相手してあげるから
君が全力で来るなら私もその分答えるだけさ」
煽るような口振りから一変
声を低くし自然な口調で貴族の言葉を買うA
この口調と声色が本来の彼女の姿なのだろう
ブルース「やはり、対戦してた時の姿が本来の貴様か
俺も、俺を偽らん
必ず、貴様を倒す！首を洗って待っていろ」
最後にそう言い残すと指を下ろし、来た道をズンズンと戻っていく貴族
途中で貴族が入団する団長らしき姿が現れた
そんなことお構いなしに貴族に向かってAは叫ぶ
貴「私に勝ちたいんだったらまず自分の信念見つけることだな
君みたいな力がある奴が
下民とか女には負けたくないなんて小ちゃな理由で動くのは勿体なさすぎる
次会う時には物理的な強さだけじゃなくて
精神的にも強くなってる君に会える事を祈ってるよ
ブルース・ロイドくん」
Aの言葉に一瞬だけ眉間にシワを寄せるブルースだが、すぐに呆れてように笑いながら「ああ」と返した
貴「ああ、あと、私に負けたこともそこまで落ち込まなくていいから
そもそも私20歳だし
魔法の扱い方なんて君より上手いに決まってるんだから気にすんなー」
ブルース「っるさいっ！いい感じで別れることができんのか貴様はっ！？」
ブルースは怒りを隠すことなくズンズンと歩いていく
彼の入団する団長はブルースを気にすることなくAに笑いかけてその場を後にする
オレンジ色の長髪と紫色の瞳をしたその団長の後ろ姿をAは見送った
ヤミ「オイ、話は済んだか」
後ろ姿を見送った後、後ろを振り返ると団長がヘアバン少年の頭を握りつぶしたまま立っていた
貴「す、すみません
お待たせしてしまいましたか？」
ヤミ「あ？まあ、コイツよりは待たせられてねぇよ」
貴「そ、そうですか」
表情が読めない団長の言葉に困惑の顔をするAの顔をジッと見つめたあと団長はフィンラルに声をかける
ヤミ「行くぞ、フィンラル」
フィンラル「ちース」
団長の言葉に答えるようにフィンラルは魔法を詠唱し、空間魔法を発動した
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
