霊力Lv.47 右目 ページ48
あぁ…今日は色々起こりすぎてすごく疲れた。無事に部活も終わった事だし、帰ろう。
私は支度を済ませ、足早に体育館を出た。
当然、帰りは独りぼっち。本当ならさつきとかいるのになぁ…と思いながら歩いていた。
??「寂しそうね。一緒にいてあげる」
どこからかそんな声が聞こえて、背後に何かが迫ってくるのを感じた。
慌てて振り返ると、鬼のような形相の女の霊が私めがけて走ってきていた。
気付いた時には押し倒されていて、視界には女の顔と夜空が広がっていた。
背中にはヒンヤリとしたコンクリートの感触。手首は女の爪が食い込んで、とても痛い。
A「どういうつもり?何が目的な…!」
その瞬間、口からものすごい勢いで私の体内に侵入してきた。
そして身体中を駆け巡る感覚が私を襲うと、顔の辺りでその感覚が無くなった。
何が起きたのか分からずにポカンとしていると、今度は右目が痛みだした。
私が右目を抑えて悶えていると、頭の中で女の声が聞こえだした。
女「これで寂しくないでしょ?あたし、あなたの右目にずっといてあげるわ!」
A「なに…言って…!」
女「口に出さなくても、心の中で言えばいいのよ。丸分かりなんだから!
何言ってるかって?あなたが寂しくないようにしてるだけよ。…ふぁ〜、疲れた。
今日はもう勘弁してあげる。また明日ね、お休みー」
女が眠りについたからか、右目の痛みは次第に引いていった。
翌朝、いつものように着替えて洗面所にいくと、服装やボサボサ頭は同じなのに、
一カ所だけ全然違う姿になっていた。
A「何…これ……?」
横髪を耳にかけ、ズイッと鏡に近寄って確認した。何度まばたきしても変わらない。
A「私の…右目、が……赤い?」
霊が入ったから?そんなアニメや小説みたいな話、ある?信じられない。ありえない。
昨日まで真っ黒だったはずなのに、おかしい。軽いパニックを引き起こしそうだ。
今日はとりあえず、前髪で隠していこう。私はヘアブラシで髪をささっと解かすと、
今度は別のところに目が行った。左の側頭部に赤いメッシュが入っている。
正確に言えば、赤と言うよりは朱色?これは流石に隠せない。
お母さんにはバレたくない。私は朝食を摂らずに家を出た。
ラッキーアイテム
福井の岡村いじり
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃらめるりぼんぬ - 気付かぬうちに15000hit超え…だと!?更新ペース落ちました(すみません)が、これからも見捨てずにこの作品をよろしくお願いします。掛け持ちしてる方はネタ切れ中なので更新停止してます。すみません。 (2018年6月30日 12時) (レス) id: 845d9aa2e8 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - ミリイ(灰崎信者)様、コメントありがとうございます。分かりました!出せそうだったら出します。「出せる」と断言出来なくてごめんなさい。 (2018年5月10日 23時) (レス) id: bc4f52654b (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様も出して欲しいです 祥吾様が居ないキセキは嫌い(特に赤司、青峰、黄瀬嫌い祥吾様に酷い事したから) (2018年5月4日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - 宿題の合間に来ました。さくら様、コメントありがとうございます!アンケートもありがとうございます!参考にさせていただきます。 (2018年4月29日 15時) (レス) id: 9e874d92a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白くて続きを楽しみにしています。恋愛要素入れて欲しいです。更新これからも頑張ってください! (2018年4月29日 10時) (レス) id: ac76a0e345 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゃらめるりぼんぬ | 作成日時:2018年3月7日 20時