霊力Lv.37 憑依2その後 ページ38
ヤツは赤司くんが気を失ったのを確認すると、満足したのか、首から手を離した。
ヤツ「ハハッ、ハハハッ、アハハハハッ!死んだ、死んだ、カワイソウ。
こいつの命はワタシノモノ!ウレシイナ!アハッ、アハハッ!」
虹村さんの顔が青ざめている。みんな私に軽蔑の眼差しを送る。
さつきは赤司くんを介抱しながら私を睨みつける。怖いよ、さつき。
私の目から涙が一粒
それが床に落ちた時、体育館中に私の声が響き渡った。
A「そいつは私じゃない!私はここだ!!」
その時、体からナニかがスーッと抜けた感覚があった。きっとヤツが私から抜けたのだろう。
でもこのままでは赤司くんの口から入ってしまう。私はサッと口元を手で抑えた。
ヤツ「チッ、今回は勘弁してやる」
そう言い残してヤツは消えていった。私達は一命を取り留めた。
A「助かった…?生きてる……」
虹村「お、前…本当に杠か?大丈夫か?」
A「はい。紛れもなく杠Aです。ご心配お掛けして申し訳ありません」
虹村「あ…ちゃんと杠だ。戻ってる」
みんなの鋭い目線はまだ少しあるけど、虹村さんが私だ、って認めてくれたならいいや。
あっ、赤司くんを清めないと。私は
塩を赤司くんの口につけ、水筒の水で無理矢理流し込んだ。
A「これですぐに目を覚まします。心配しないで下さい。ちゃんと清めました」
虹村「そうか。よし、じゃあ練習再開すっぞー」
部員「「は、はい!」」
部員の方達はあんな事があったにも関わらず、いつも通り練習を再開した。マジかよ。
A「さつき…ごめんね、怖かったよね。ちょっと、赤司くんを運ぶの手伝ってもらえる?」
桃井「あ……うん。わかった」
…やっぱり、前の様にはいかないか。本当に迷惑な事をしてくれたなぁ、ヤツ。
A「いい?せーのっ、よいしょ」
体育館の端に赤司くんを寝かせると、私はドリンクの準備に向かった。
A「さつき、赤司くんをよろしくね。無責任でごめん。タオルも私、やるから」
さつきは無言だったけど、ちゃんと頷いてくれた。
ドリンク、タオルの準備が終わると、私は許可を得てから外に出た。
外は少し風が吹いていて、心地良かった。1つ深呼吸をすると、段々景色がぼやけて見えた。
ノドの奥に何か込み上げてくるものがあった。耐えきれずに私は泣いてしまった。
A「赤司くん、ごめんなさい……っ」
ラッキーアイテム
福井の岡村いじり
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃらめるりぼんぬ - 気付かぬうちに15000hit超え…だと!?更新ペース落ちました(すみません)が、これからも見捨てずにこの作品をよろしくお願いします。掛け持ちしてる方はネタ切れ中なので更新停止してます。すみません。 (2018年6月30日 12時) (レス) id: 845d9aa2e8 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - ミリイ(灰崎信者)様、コメントありがとうございます。分かりました!出せそうだったら出します。「出せる」と断言出来なくてごめんなさい。 (2018年5月10日 23時) (レス) id: bc4f52654b (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様も出して欲しいです 祥吾様が居ないキセキは嫌い(特に赤司、青峰、黄瀬嫌い祥吾様に酷い事したから) (2018年5月4日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - 宿題の合間に来ました。さくら様、コメントありがとうございます!アンケートもありがとうございます!参考にさせていただきます。 (2018年4月29日 15時) (レス) id: 9e874d92a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白くて続きを楽しみにしています。恋愛要素入れて欲しいです。更新これからも頑張ってください! (2018年4月29日 10時) (レス) id: ac76a0e345 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゃらめるりぼんぬ | 作成日時:2018年3月7日 20時