霊力Lv.35 再び ページ36
部活を終え、今日も慌ただしくタオルやボトルを片付けて帰路についた。
今日はいつものメンバー+赤司くんと帰る。たまたま用がなかったそうだ。
というよりは、いつもなんの用事があるんだろう?
…あ、また視えた。ただの白い影だから何もしないかな。そう思い、なんとなく目で追ってた。
赤司「杠、どうした?何かいるのか?」
目だけで追ってたつもりなのに、赤司くんに気付かれてしまった。
A「ううん、何もいないよ。なんでもない」
本当はいるんだけど。って言いたい!言わないけどさ。
私が自分と
こっちに向かってくる。あまりにも速く、私が逃げる前に手足や首に絡みついてきた。苦しい。
身動きが取れずにもがいていると、当然みんなの視線が集まる。みんな動揺している。
幸い、人通りの少ない道を歩いていたからよかった。目撃者は少ない方がいい。
赤司「杠…何をしている?」
桃井「あっもしかして!今日二回目…はぁ。どうすればいい?」
私は声を振り絞ってこう言った。
A「くっ…けほっ鏡で…っ光を反射さ…せて…私に…っ」
声が出にくいし、何より息が出来ない。体も
段々影が増えてきて、私を覆いはじめた。その時、赤司くんが恐る恐る近付いて、
私の肩をポンポンと叩いてしまった。心配してくれたのだろうけど、逆に心配させて
しまっただろう。私を取り囲む白い影と、首のアザが視えたのだから。
赤司くんは目を見開いて一歩後ずさった。赤司くんの前では視せた事がなかったのだ。
緑間「赤司、退くのだよ」
その時、鏡に反射された光が私に当たった。眩しくて思わず目をつぶってしまったが、
次第にスーッと体が軽くなっていくのを感じた。消えたんだな。
私は安心してへなへなと座り込んでしまった。今回も助かった。生きてる。
桃井「大丈夫?ほら、手、貸すよ」
A「うん…ありがとう」
私達はまた歩き始めた。すると最後尾で歩いていた私のところに、赤司くんが歩調を合わせてきた。
赤司「杠、お前…」
赤司くんは私の霊感に気付いたようだ。
A「ふふっ、そうだよ。気味悪いでしょ?」
赤司「いや、そうは思わないさ。ある意味1つの個性だからね」
A「個性、かぁ…ある意味そうかもね」
個性にしては厄介すぎるけどね、とは言わなかった。
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福井の岡村いじり
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きゃらめるりぼんぬ - 気付かぬうちに15000hit超え…だと!?更新ペース落ちました(すみません)が、これからも見捨てずにこの作品をよろしくお願いします。掛け持ちしてる方はネタ切れ中なので更新停止してます。すみません。 (2018年6月30日 12時) (レス) id: 845d9aa2e8 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - ミリイ(灰崎信者)様、コメントありがとうございます。分かりました!出せそうだったら出します。「出せる」と断言出来なくてごめんなさい。 (2018年5月10日 23時) (レス) id: bc4f52654b (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様も出して欲しいです 祥吾様が居ないキセキは嫌い(特に赤司、青峰、黄瀬嫌い祥吾様に酷い事したから) (2018年5月4日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - 宿題の合間に来ました。さくら様、コメントありがとうございます!アンケートもありがとうございます!参考にさせていただきます。 (2018年4月29日 15時) (レス) id: 9e874d92a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白くて続きを楽しみにしています。恋愛要素入れて欲しいです。更新これからも頑張ってください! (2018年4月29日 10時) (レス) id: ac76a0e345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃらめるりぼんぬ | 作成日時:2018年3月7日 20時