【あんさんぶるスターズ!】衣更くん+(と)。【てにをはシリーズ】

衣更くんと、お祭り。 ページ9

今日は待ちに待った夏祭りの日！


『だけど一緒に行く人いないんだよねー...』


一人で夏祭りはさすがに悲しいかな、と思い独り言をこぼす。

その瞬間、目の前が暗くなった。


『うわぁっ！？』


衣更｢じゃあ、俺と行く？｣


衣更くんの声がする。

ていうか、誘ってもらえた。嬉しい。


『いっ、いいの？』


衣更｢ダメだったら誘ってねーよ｣


そういって笑う衣更くん。

目を塞がれてるから、どうしても体が近い。

だから衣更くんの笑い声が頭のすぐ上で聞こえる。


『ふふ、ありがとう。』


その声につられて、私もつい笑みがこぼれる。


衣更くんと会う約束をして、家に帰った。


〜家にて〜

『うーん...何着てこう？』

夏祭りだったらやっぱり浴衣かなぁ？
それとも動きやすい格好？

『衣更くんは何着てくるんだろう。』

そうだ。いっそのこと聞いてみて、衣更くんに合わせよう。

SNSアプリを起動して【Mao.I】と書かれたトークを開く。


《A：衣更くんはお祭り何着てく？》

メッセージを送信すると、すぐに既読がついて返信が来た。

《Mao.I：俺は浴衣かな...》

《Mao.I：Aは？何着てく？》

《A：じゃあ、私も浴衣着てく(♡˙︶˙♡)》

《Mao.I：マジか！Aの浴衣楽しみだわ！》

突然の《楽しみ》っていうメッセージに顔が火照る。

『っ、そんなこと言われると...』

自惚れちゃいそうだな...。

自分でも分かるくらい顔が緩んでる。

『っはぁ、支度しよ！』

《A：えへへ(*´ｰ`*)ありがとう！じゃあまた後でね！》

ばいばいメッセージを送信して浴衣を着る準備をし始めた。

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