【テニプリ】U-17の病弱少女

★第18話☆ ページ20

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ｶﾞﾗｯ

A「おは…っ」

後ろから肩にぶつかられる

女子「みんな！おっはよ〜！」

A「………」


A「ねぇ、明日の委員会なんだけど…」

女子「〇〇君！今日さ───」

A「………」


地味な嫌がらせとか、無視とか、最初はあまり気にしてなかったんだけど…


A「ッ…！」

机の引き出し部分にカッターが仕込まれていて、指を切ってしまったり…


A「っ…！はぁ…はぁ…」

女子「調子に乗ってるからさー」
女子「男子達に媚び売っちゃって」
女子「どーせ全部仮病だばー？」

A「も…やめ、て…っ」

大好きなテニスでも暴力を受けたり…


そこまでくると流石にツラかったけど、にぃにぃ達に心配かけたくなくて、ずっと隠してた

ずっと…

女性に対して身体が過剰反応を起こしてしまうようになるまで…

─────


平古場「…A」

A「っ！」

目を開けると涙がポロと溢れた

にぃにぃは何も聞かずに頭を撫でてくれる

少しすると、車が止まった

齋藤「さ、着いたよ」

車から降りると、見慣れた景色が広がっていてホッとする

種ヶ島「おっ、姫ちゃん！おかえり☆」

A「修二にぃ…ん。ただいま」

すると、何故か表情が少し曇った

種ヶ島「…無理せんと、ゆっくり休むんやで？」

ポンと私の頭に手を乗せ、去って行く

…心配かけちゃったかなぁ

早く治さないと。

平古場「…歩けるか？」

A「ん。大丈夫」


部屋に入り、ベッドに倒れ込むように横になる

平古場「ちゃんと布団掛けれ」

A「むぅ…」

言われた通り、布団に潜り込んだ

平古場「疲れた？」

A「うん…何か、身体が重くてダルい…」

ﾋﾟｯ

平古場「熱は…37.8か」

齋藤「そろそろ何か食べないとねぇ」

A「えー…」

齋藤「治るものも治らないよ。仮に熱下がったとしても、栄養不足だとテニス許可できないし」

A「…お粥なら」

齋藤「りょーかい。じゃ、また後で様子見に来るから」


再びウトウトし始めると扉がノックされた

平古場「はーい」

ｶﾞﾁｬ

知念「よぉ」

木手「食事を持ってきたので、お邪魔しますよ」

平古場「お、さんきゅ」

ゆっくり身体を起こす

知念「食堂の人に頼まれたさー」

永四郎にぃは、にぃにぃの分を持ってきたらしい

私のは…お粥と味噌汁

やっぱり食欲湧かないなぁ

知念「…食べさせて欲しいんば？」

他二人から怪訝そうな視線を浴びる

A「あ、と…自分で食べれるよ」

☆第19話★→←☆第17話★

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