【テニプリ】U-17の病弱少女

☆第13話★ ページ15

翌朝

A「齋藤コーチ、熱ないよ」

齋藤「それはよかった」

A「テニス、やっても((」

齋藤「駄目」

A「え〜…」

すると、何か思い出したように手を叩いた

齋藤「そうそう。今日シャッフルマッチに中学生が参加するんだけど、見に行ってみたら？たぶん暇潰しにはなるでしょう」

A「！なにそれ絶対おもしろいやつ」

さっそく外に出る

入江「あ、姫ちゃん。こっち」

徳川「鬼さんが中学生とやるらしい」

A「わお、いきなり十次郎にぃなんだ」

相手は…桃城武、ね…


桃城「このシャッフルマッチに勝ったら、俺、5番コートですね」

鬼「無い」

桃城「あらら…」

5番コートで、下から上がってくる者をことどとくブチ落としてる
付いたあだ名が『地獄の番人』

…だっけ？こういうの、誰が最初にネーミングしたのか気になるよね

桃城「そんじゃ、鬼退治行かせてもらうっす」

武くんの弾丸サーブでスタート

鬼「なんだ随分遅いな」

あ、十次郎にぃ、今日は十字ラケットだ♪

鬼「上げて来いやぁ！」

武くんはネット際に詰めて打ち返す

鬼「逃げずに来いやぁ！」

そして武くんの十八番だというジャックナイフ

鬼「はっ！そんなちびたナイフで何を斬るつもりだ！？これが本当のジャックナイフだ！」

武くんのラケットが吹き飛ばされてしまう

鬼「お前の手首は、今ので完全にイカレた。勝負ありだ」

桃城「まだまだ暴れ足んないっスよね」

十次郎にぃが背を向けると、ラケットを腕で挟んで立ちあがった

桃城「どこ行くんすか？試合はまだ終わっちゃいねぇ」

鬼「馬鹿か…」

口でボールを投げ、サーブを打つ

けど、十次郎にぃは容赦なくブラックジャックナイフを打った

桃城「くはぁ〜痛ぇ痺れたぁ…何て思い打球なんだ。面白れぇ、これが本来のジャックナイフかよ」

そのまま試合は進み、最後、武くんはしっかりグリップを握る

でも結局6-0 十次郎にぃの勝ち

桃城「あり、が…とう、ございました…鬼先輩」

鬼「貴様、名前は？」

桃城「ぜぇ…ぜぇ…」

あ、十次郎にぃのガット破れちゃってる

もしかして、最後に武くんが打ったジャックナイフで…？

鬼「…這い上がって来い、桃城武」


A「十次郎にぃ！」

鬼「姫、見に来てたのか」

A「うん。お疲れ様」

ハイタッチをして、武くんに駆け寄る

A「ねぇ、大丈夫？」

声を掛けると、目を開けてニッと笑った

喋る体力もないらしい

A「…お疲れ様^^」

トンと肩を叩いた

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