【黒○】俺の周りが無自覚リア充共で溢れかえっているんだが、弐。

81スレ目『おバカ少女と勝負再開』 ページ40

「はあ……腹減った。食えるもんねーかな」と期待を込めて言ってみる。……いやまあ、当然誰も食料を持っているわけないが。


「んー、そこにキノコ生えてるけど、どうっすかね？」


黄瀬がそこに生えているキノコを指差すが、「「あのキノコ、なんかヤバイ臭いがすんからやめとけ」」と、青峰と火神が声を揃えてそう言った。分かるのかよ。


「はー、仕方ねえな。よし、ちゃっちゃと終わらせて肉食うぞ」

「お前の奢りか？」

「黄瀬の奢り」と俺がそれが当たり前のように言うと、「嫌ッスよ！」とすかさず否定の声があがった。


「……じゃあお前の奢りだな、青峰。お前最初にふっ飛ばされたからビリってことでいいか？」

「テメエがふっ飛ばしたんだろ！……あー、じゃあ誰が最初にこの物語を終わらせられるか勝負か？んで、成績一番悪かった奴が奢りだ」

「お、いいなソレ。二人もいいだろ？」


しかし二人は「またかよ！卑怯な手使う奴いるから嫌なんだけど」「俺が好きなのはもっと熱くなれるような……」と文句言いやがる。


「うるせえ！いいから勝負だ！おら行くぞ！……負けても泣き喚くなよ？」

「え、ええ〜……」

「言っておくが、手加減はしな……っておい、待て青峰！火神もフライングすんじゃねえええ！さっきまで文句言ってただろ！おいこらああああああ！」


行く宛もないくせに、俺達はがむしゃらに走った。
まあなんとかなるだろうと。そんくらい楽に考えないと、いくら脳があっても足りないからな。

……元から無いだろと言ったやつ、後で裏来いよ。





というわけで、このゲームはまだまだ続く。
とりあえずついてこれる奴はついてこい。以上だ。

あとがき→←80スレ目『おバカ少女と嫌な慣れ』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す