It will use the stand [ジョジョの奇妙な冒険] (ページ10)

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第十話 Hymn courage ページ10

「今のはスタンド攻撃…ッ！岩埼さんはあの水のようなスタンドが攻撃してくるとわかっていた、だからボクを庇ったんだッ。」

「落ち着け花京院、ワシが見る。」

オレは目を開こうとしたが、片側だけ痛む感覚に両目さえ開けずにいた。

「……おい、イギー…。ヤツが遠距離から攻撃してくるのは分かっているだろう？だったら…車から降りなッ！」

「キャゥッ？！」

オレとイギーはその場に停止している車から降りた。

いや、飛び降りたのが正解かな。砂漠に足が少し埋もれた気がした。

「岩埼ッ？！何をしておる、戻らんかッ！」

「イヤだねッ！あんたらがオレを疑っている限り、オレはオレなりに行動するぜッ！」

すると車はまるで蟻地獄のように沈む。

今のうちにンドゥールを探してヤツの気を引かなければッ！

=…その頃のンドゥール…=

「…フフ、全員車の上に避難したか。…しかし妙だ、もう一人助っ人を用意したのか？…体格は、足の重さから良さそうだが女だ。」

両目を閉じている男は、色素のない瞳を開けると、不敵な笑みをこぼした。

「だが所詮、ただの女…このンドゥールの敵ではない。」

と、確信と己のスタンドへの自信を確かにしていた男は、ムッと表情を険しくした。

「………なんだ、この女…ッ。何故自信有り気に走るッ…！まさか………いや、この女はこちらに向かっているッ！」