It will use the stand [ジョジョの奇妙な冒険] (ページ7)

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第七話 No possibility of only ページ7

不思議な事に、座席の真ん中にはイギーだけかと思っていた。

ポルナレフも、アヴドゥルもそう思っていたのか、意外そうな顔だった。

「……にしてもよ、なんでこのクソ犬は岩埼となら良いんだ？」

「…恐らく岩埼さんが女性だからでしょう。それ以外だったら、犬を飼っていて…その匂いで落ち着いている、とか。」

するとポルナレフが「嘘だろ」と、でもいうような顔をした。

アヴドゥルはそんな表情ではなかったが、驚いてはいただろう。

「え、マジかよ。こいつ、女なの？」

「ジョースターさんのがよっぽどか早くから知っていますよ。何しろ身体を調べましたからね。」

すると運転席のジョセフはバックミラーを見ながら答えた。

「いいや、ワシも調べるまで男と思っていたよ。なんせ承太郎や花京院と似て学ランだったからのォ。」

空条は、いつものやれやれというように帽子の淵を下げていう。

「…やれやれ、テメェ…調べてなかったら気づかなかったのかよ。」

「承太郎も気付いてたのかよ。しっかし、岩埼はなんで学ランなんだ？」

この世界に来る前を、少し思い出した。

「……いや、なんでだろうな。そこんとこ、オレにもよくわからんってやつさ。」

ポルナレフは意味がわからない、といおうとしたが諦めた。

イギーが少し噛みつきそうだったからなのだろう。