It will use the stand [ジョジョの奇妙な冒険] (ページ38)

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第三十八話 Victims three people ページ38

=…カッ、カッ、カッ……=

その男の身長は195㎝はあるだろう。

体格の良さはその歩き方が保護しているようだ。

人物の名はDIO。正しくはディオ・ブランドー。だが現在は呼ばれる事のない名前。

「…フム。」

大きく破損した車の中は誰一人居ない。

少し上を見上げると「彼等」が去って行くのが見えた。

それを見るなりフン、と鼻息で嘲笑う。

「……花京院、オレはDIOのスタンドと戦闘になった。頼む、もう一度奴と戦わせてくれ。」

15歳の少女は感覚のない両腕を肩からブラ傾げていう。

しかしサングラスをかけた青年と帽子を被る老人、そしてテリトリー犬はその意見に頷かない。

勿論少女を戦わせてたくないのが強いが、負傷した傷も心配だった。

「岩埼、一人でなんとかしようとするんじゃあないッ。」

「ジョセフ、あんたのセリフを当ててやろう……」

「「言ったはずじゃ、この戦いで犠牲になるのはDIOただ一人じゃとな。」…だ。」

ジョセフはハッとし、口を思わず押さえる。

そして岩埼はスタンドを発現させると、その名前を呟く。

ジョセフと花京院は初めて見る岩埼のスタンドに驚いていた。

「………『与える』。この戦いで犠牲になるのは、一人だけじゃあないぜジョセフ…。」

そして、地面にいたDIOの腕を掴み再び建物の上へと飛ぶ。

「ハッ)…貴様、いつの間に……スタンドか。」

DIOは岩埼に腕を掴まれてスローモーションに動く「秒」の中で正常の動きが出来た。