It will use the stand [ジョジョの奇妙な冒険] (ページ34)

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第三十四話 Отдавать(ロシア語) ページ34

全ての動きをスローモーションにした後、岩埼は最上階を目指した。

DIOの…奴の居るところへと、その足を急がせた。

部屋には棺桶がポツンと、当然ながら横たわっていた。

「世界(ザ・ワールド)……時は止まる。」

「ハッ！？…『オッターヴァ(与える)』！！」

DIOの世界と岩埼のオッターヴァ(以下は「与える」とも表現する)が同時にぶつかりあった。

「…ほう、小娘。このDIOの時止めの世界に入門したか……いや、わずかだが動いてはいるな。貴様、何者だ。」

ユラリと、どこからか現れたのは邪悪の化身DIO。

ジョナサンから始まった因縁の敵。

「…オレの名前は岩埼(人1)。日本から突然エジプトに来てしまった15歳だ。…DIO、あんたを倒しにきた。」

ザッ、ザッ…その足を前に前に進める岩埼。

DIOも合わせて足を前に進める。お互いの距離はおよそ2、3メートル。

「…そろそろ「元に」戻したらどうなんだ。」

DIOは、当然そうだろうともいうようにいう。

岩埼がまだ動きの解除をしていないのをその身体でわかっているのだ。

「……『与える』」

そのスタンドの名前を口にすると、動きはスローモーションから解除された。

「フン、マヌケがァッ！ただの女一人でこのDIOに勝負を持ちかけ勝てるとでも思っておるのかァッ！！無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァアッ！！」

DIOは世界(ザ・ワールド)のラッシュを岩埼に食らわせる。

岩埼の与えるのスピードはその能力を発揮する時のみ素早くなる。

つまりラッシュの速さには耐えられないのだ。