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昼休み。雨降った。最低。
昼練中突撃してやろうかと思ったのに…
交渉用のカンペまで用意したのにさーあ、それはなくない??
朝晴れてたよな?
「はぁ…
って、どこ…ここ…」
ぼーっとしながら歩いていたせいか、気付けばわけわからんところで迷っていた。
目の前には見たことのない階段。
ここ五階なのに階段?
まさか屋上に繋がってるやつか…!?
面白そうだからちょっと上ってみる。
…やっぱりね!あのドア屋上に出るためのやつだわ!!
確信してルンルンで階段を駆け上がっていくとドアの前に何やら人影が。
やばい、足音うるさかったんだろか、
「…すげぇ睨まれてる気がする…」
「そう思うならなぜ近寄ってくる?」
あ、やべ声に出てたわ
もうこうなったらしゃーない
「うるせぇ興味持ったらなんだろうと近付いちゃうんだよ!?!?」
「あーあー騒がしい女に出会ってしまったのぅ…」
「んん!?」
めんどくさそうにそう言い放ったかと思えば、銀髪(白髪?)のソイツは急に眼の色変えて変な質問を繰り出してきた。
「お前さん、転校生か…?」
なぜわかった
「そうですが。文句あるか?てかキミ中三?」
「やっぱりなぁ…ここの生徒なら俺を見てもっと違う反応を繰り出してくるじゃろーしなぁ…」
何一つ質問に答えもせずに品定めをするような眼で見てくる銀髪。
高校生には見えん。ただの生意気な中学生か。
「どういう反応だよ…。てかなんで?」
「お前、テニス部のこと誰からも聞いてないんじゃな、さてはまだ友達おらんのか」
「おるわ(一人だけど)!!バカにすんな!!
…って……え…?テニス部…?」
「そうじゃが、なんか文句あるか?」
いいところにいたじゃないかテニス部…!!
こいつに色々聞いてこいつに色々頼めば即解決!
ついてるじゃん、私
「いや丁度いいや!!よかった〜
ね、アナタ何年生?名前は?私テニス部のお手伝いしたいんだけど!手貸して??」
潤んだ目で問い詰める私正直キモい。
「…。
悪いが俺にはどうしようもできん。
A組におる真田弦一郎っちゅーやつの所へ行った方がええ。」
「まじか〜…
まぁそれも有益な情報だし助かる。よっしゃ、やったろ。」
気合い入れてA組へゴー、しようと思ったその時。
「交渉決裂に一万円。」
「…どういう意味」
なんか賭けてきやがった
「俺には見えちょるきに。お前には無理じゃ」
…コイツ、言わせておけば…
「乗った。
交渉成立したら名前教えろよ、あと一万円。」
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幽霊部員(プロフ) - 全然更新できずすみません……コメントありがとうございます!!!頑張って続きかきます(笑) (2021年1月7日 15時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - おもしろいですね!な、夏ちゃん??と思いながら見てます!合宿のお話、楽しみにしてます! (2020年12月12日 12時) (レス) id: f43141c8eb (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます(´;ω;`)夏ちゃん嫌な奴になりすぎないよう努めます、、、!! (2020年11月5日 1時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白いです!夏ちゃんいい人のように見えて怖いですね、、、ヒロイン頑張って欲しいです。 (2020年11月4日 10時) (レス) id: a8b7d730eb (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - 白さん» ありがとうございます、、!!励みになります、更新遅いですが頑張ります(笑) (2020年9月12日 22時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幽霊部員 | 作成日時:2017年4月8日 22時