16 ページ17
「入るぞ幸村」
中から「あぁ」と声が聞こえたので入室。
と、幸村の姿が見えた。
そうだそうだ。彼はちょっと女みたいなやつだった。
声は初めて聴くけどこれまた優しそうな声で……やべぇ負けた。
「……で、そういうわけなのだが…」
「ああなるほど、それでその子がマネージャー希望の子なんだね」
「へっ？
え、あっ、は、はいっ」
やばいぼーっとしてた
「しっかりしんしゃい」
なんか後ろから銀髪に耳打ちされるし丸井に小突かれるしなんやねん。
「ふぅ…
えっと、マネージャー希望してます、松山Aと申します。
なんか色々疑われているようですが仕事だけは マ ジ で !! やります」
三強の一人…
いけるだろうか…
いや、あの幸村精市だ。私の真意くらい、見抜いてくれると信じよう。
「俺は認めねぇっすよ！
今まで一体何人の女子がテニス部に押しかけてきたか…
今まで何人の女子に騙されたか…」
頑固だよなぁこの子も…
気持ちはわからんでもないけど。
まあ色々あったんだろうね。
仮に入部できたとしても、切原くんとの関係については不安だなぁ。
「赤也の言いたいこともよく分かる、」
「それにあの人だってまだっ…」
「赤也。
とにかく、松山さんだったかな、俺は構わないよ。」
「部長！」
待って。話がつかめてないから。待って。
あの人ってなに？ていうかなにそんな複雑な状況で入部許可していいの？
なんかこっちが遠慮したくなってきた…
「ただし、今日から一週間お試しで働いてもらうことにする。
それでもなお過半数以上の入部賛成が得られたら正式に君の入部を認めよう。
それで構わないだろう？赤也」
「……わかったっす…」
それなら納得だ。
切原くんとも和解できるかもしれんし。
「ありがとうございます！！頑張ります！」
「期待してるよ」
私の下げた頭をポンポンと撫でてそう言った幸村精市。
…(飼うということに)慣れてるな…
「今日の用はそれだけだ。
幸村に何かなければそろそろお暇しようと思うが…。」
「あぁ、用事があったとはいえ皆ありがとう。
花まで持ってきてくれて……苦労をかける。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幽霊部員(プロフ) - 全然更新できずすみません……コメントありがとうございます！！！頑張って続きかきます(笑) (2021年1月7日 15時) (
レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - おもしろいですね！な、夏ちゃん？？と思いながら見てます！合宿のお話、楽しみにしてます！ (2020年12月12日 12時) (レス) id: f43141c8eb (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます(´;ω;｀)夏ちゃん嫌な奴になりすぎないよう努めます、、、！！ (2020年11月5日 1時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白いです！夏ちゃんいい人のように見えて怖いですね、、、ヒロイン頑張って欲しいです。 (2020年11月4日 10時) (レス) id: a8b7d730eb (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - 白さん» ありがとうございます、、！！励みになります、更新遅いですが頑張ります(笑) (2020年9月12日 22時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幽霊部員 | 作成日時：2017年4月8日 22時
