7話 ページ7
貴方「どなたかへのプレゼントですか？」
二宮「ちょっと違うけど、まあそんなところか。で、どれがいいと思う？」
そんなこと聞かれても。
貴方「どのような方なんですか？お相手の方は。」
二宮「んー。性格はよくわからないけど、普通に美人でかわいいんじゃない？」
貴方「参加されるパーティーはどのようなパーティーですか？」
二宮「今度のやつ。」
あー、あの。経済界の重鎮がそろうやつか。
それなら。
貴方「リトルブラックドレスはいかがですか？」
二宮「リトルブラックドレス？」
貴方「はい。あの有名ブランドシャネルが提唱したドレスです。フォーマルな場には適してますし、美人なかたならお似合いになると思いますよ。」
二宮「なるほど。わかった。それにするか。お前指どうした？」
ん？指？
あ、これか。
貴方「さっき紙で切ってしまって。気にしないで下さい。」
二宮「ならいいけど。戻っていいよ。」
貴方「はい。失礼します。」
ー櫻井sideー
prrr
電話？ニノからか。
珍しいな。なにかあったのか？
櫻井「はい。櫻井です。」
二宮「あ、しょーちゃんちょっと社長室まで来てくれる？」
櫻井「かしこまりました。すぐにお伺いします。」
＠社長室
櫻井「失礼いたします。」
二宮「早かったね。そこ座って。」
櫻井「はい。」
なんか怒ってるような気がするけど。
何に怒ってるんだ？
二宮「涼宮のデスク、社長室に移動してくれないかな？」
は？
櫻井「デスクを移動ですか？」
二宮「そう。ねえ、他の社員いないからその言葉遣いやめてくれる？」
櫻井「うん。え？なんで？移動？」
二宮「涼宮の立場よくなさそうだからさ。優秀な部下は守ってやりたいんだよ。」
涼宮の立場？
櫻井「なんで立場がよくないって思ったの？」
二宮「これはあくまでも俺の想像だけど、指にばんそうこうはってたんだよね。」
紙かなにかで切ったんじゃないのか？
二宮「紙で切ったらあんまり出血ひどくないでしょ？えも、外側から見てもわかるくらい出血してたから紙で切ったんじゃないと思うんだよ。例えば、カッターで切ったとか。様子おかしくなかった？」
櫻井「言われてみれば、涼宮のデスクをいじってるひとがいたような。」
二宮「ビンゴ。エスカレートしていったら危ないし、とりあえず社長室で仕事してもらおうと思って。」
そういうことなら。
櫻井「わかった。午後からここで仕事できるように手配しておくよ。」
二宮「それとこれ手配してくれる？」
ん？ドレス？
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
