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92 自分が一番分かってる ページ42

赤司side


腕の中で震えるAを見てなぜ気づかなかったのか。そう考えている。

ごめんなさいと言い続けるコイツをただ抱き締めてやる事しか出来ない。


『ごめn…』


何れAが責任を感じてこうなってしまう事は僕が一番分かっていた。

ただ、気付いてやれなかった。

これ以上聞きたくなくて彼女の口を塞いだ。


「もう自分を責めるな。」


『…………』


何度か重ねてきた唇も。

今回に限っては愛のない、悲しい物になってしまった。


『……助けて…赤司。』


彼女なりに責任を感じていたのだろう。

ソっと手を絡ませればギュッと握り返してきた。


「俺皆呼んでくる…」


怒りが声に全て出ている敦がそう言って倉庫を去っていった。

さて。どうしようか。


「よく聞けA。お前は頑張っているんだ。何も僕達に迷惑なんかかけてないんだよ?」


手を繋いでいない方の手でギュッと抱き締めてやると顔をうずめてきた。


……………可愛い。


『本当…?』


とても小さく震えた声で言うA。


「迷惑だったらこう言う事をお前にするわけないだろう?大切なんだ。僕も。あいつらも。」


『………』


少しだけ安心したのか、体重を預けてきた。


「…僕はここに居るよ。」


自分らしくない言葉をいつの間にか発していた。



それは僕が、それだけ彼女に引かれているからだろうか。

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湯豆腐(プロフ) - 曲が分かりました!!頓珍漢の宴というボカロでした!!良ければ聴いてみてください(( (2018年1月28日 19時) (レス) id: f6c8369393 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湯豆腐 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/su0203  
作成日時:2018年1月14日 14時

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