第一話 ページ3
ガラガラ…
「ふぅ、よかった…」
今日は運のいい日だなぁ、
図書室に人がいなかった。
つまり貸切。
「いつもガヤガヤしてるから、一人だと助かる…」
まあ、それもそのはず。
今は予報はずれのどしゃ降りの雨の中。
早く帰らないと濡れたら困るから急いでみんな出てった。
私は…傘持ってきてるから大丈夫。
ゴロゴロ…ピカッ
「きゃぁぁぁあああ!!」
…いや、今日は逆に運が悪い日なのかもしれない。
よりによって雷の中おうちに帰るなんて…。
「ん、この本面白そう…」
いつも私が手に取るのは恋愛小説。
人気者の男の子に恋をしていつか結ばれる。
現実だったらいいのになぁ…
私はその本を席に持っていき、いつも通りヘアゴムをとって読み始めた。
私には赤司君という特別な存在がいる。
…もちろん彼にとってはそうではないと思うけど。
私は好き。…赤司君のことが。
いつも人に囲まれていて笑顔で答えてくれる。
文武両道という言葉が似合う才能。
きれいで整った顔立ち…
すべて私にはないものを持っている。
でも、怖がりな私には告白なんてできない。
だから、陰で見守りながら、自分の恋を虚しく、儚くちらせる。
それが、私の唯一できること。
「心の声が漏れてるよ、そんなに僕のことが好きなのか?」
足が、すくんだ。
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雪軌(プロフ) - ニノシックさん» はあ、なるほど…では、少し話を進めていってフラグを立てるかは考えます。題名ってよくネタ切れするんでやめとこっかな…。 (2014年8月7日 19時) (レス) id: 93977732d0 (このIDを非表示/違反報告)
ニノシック(プロフ) - こんばんは、質問ですが、フラグをたてるのなら、もっと深く小説を書いたらいいと思います。題名は無理して書かなくてもいいと思います。 (2014年8月7日 19時) (携帯から) (レス) id: 520f38069b (このIDを非表示/違反報告)
雪軌(プロフ) - ニノシックさん» ありがとうございます!更新カメ以下ですが、見捨てないでください…!← (2014年8月6日 20時) (レス) id: 93977732d0 (このIDを非表示/違反報告)
ニノシック(プロフ) - 面白くなりそうですね〜次の更新楽しみにしてます (2014年8月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 520f38069b (このIDを非表示/違反報告)
雪軌(プロフ) - ぜひ、こちらに感想、リクエストしてくださいっ!! (2014年8月6日 20時) (レス) id: 93977732d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪軌 | 作成日時:2014年8月6日 10時