3.前向きに ページ3
「話はシャイニングさんから聞いてるよ。」
「...えっ!?」
新しく先輩アイドルのみなさんの専属作曲家になる日。
わたしの顔を見た途端、そう言って微笑んだ茶髪の男の人に無意識に身構えた。
「あははっ!そんな身構えなくても、シャイニングさんも先生たちも、それに僕たちも君がそんな盗作なんかしないって信じてるから大丈夫だよ」
...そう、なの?
半信半疑と言った感じで他のメンバーのみんなを見ると、意外にも優しい顔をしていて。
「おやおやー?信じてないな、お嬢さん」
「いや、その...」
実のところ、本当に信じていいのかな、なんて思ってしまう。長年ずっと一緒にいた人たちに信じられないと言われた今、簡単に人を信じていいのか正直よくわからない。
「ま、今はその反応でもしょうがないね。...じゃ、とりあえず軽く自己紹介でもしよっか」
そんなわたしの気持ちを感じとってくれたのか、茶髪の男の人はぽんっと頭を優しく撫でてからそう言った。...そっか。まずは前に進まなきゃだよね。
「一条Aです。よろしくお願いします」
...ドキドキするな。
そう言ってみんなの方を見れば、興味深々といった感じにこちらをじっと見ている。
そして、さっきの茶髪の人がこちらを見てにこっと笑った。
「寿嶺二だよん!嶺ちゃんって呼んでね!」
「美風藍。よろしくね」
「そういえば、Aちゃんは何歳?」
「あ、十五歳です」
嶺...ちゃん、に聞かれてそう答えると、少し驚いたような顔をしてからまたふわり、と微笑んだ。
「じゃあ、アイアイと同い年なんだ!若いねぇ、お二人さんっ!」
そ、そうなんだ。なんか親近感湧くな。
「美風くん、若いのにアイドルだなんてすごいね」
「...別に。普通でしょ」
ちらっと美風くんを見てそう言えば、ふいっと逸らされてしまった。...前言撤回。親近感湧かない。
「もう、アイアイったら!シャイなんだからっ!」
「レイジ、うるさい」
「どいひー!...あ、あっちにいるのがランランで、向こうでお菓子食べてるのがミューちゃんね!」
「は、はい」
それから残りの二人の紹介を嶺ちゃんにしてもらったけど、本名はわからないままだった。
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☆白いちご☆(プロフ) - わかりました! (2014年11月12日 18時) (レス) id: 7b63d19b57 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - ☆白いちご☆さん» はい!わかりました^ ^ 白いちごさんのリクエストに応えられるよう頑張ります!!こちらこそ本当にありがとうございました!!また何かあったら教えてくれると嬉しいです!! (2014年11月12日 13時) (レス) id: 6bc2673fc1 (このIDを非表示/違反報告)
☆白いちご☆(プロフ) - ありがとうございます。 とても、楽しみにしてます! オチは、誰でもいいです。今から、ワクワクしてきました。 (2014年11月11日 21時) (レス) id: 7b63d19b57 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 了解です!春くらいになるとおもうんですけど分岐点作って別な話書かせていただきます^ ^ オチはそのままかヘブンズの誰かかなと思ってるので、もし何かあったら教えていただけると嬉しいです!こちらこそリクエストありがとうございました!すごく嬉しかったです!! (2014年11月11日 19時) (レス) id: 6bc2673fc1 (このIDを非表示/違反報告)
☆白いちご☆(プロフ) - はい。嶺ちゃんやレンみたいなやつです。オチ相手は、誰でもいいです。ヘブンズに移動してから幸せにの、シーンを書いてくれると、もっと、嬉しいです。また、わからないことあったら、聞いてください。こんな私に親切にありがとうございます。 (2014年11月11日 17時) (レス) id: 7b63d19b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:環 | 作成日時:2014年4月2日 15時