考察と挑発 ページ24
座学の授業中、緑谷は一向に集中出来ず困った顔になった。
どうにもこうにも、Aのことが気になって仕方ないのだ。
生真のことはもちろん、彼の個性についてや、暗条での英才教育の内容も。
(履修済みってことは……もう受けなくてもいい授業を受けてるってことだよね)
Aにとって、雄英の授業とは退屈なものなのだろう。ずっと復習をしているようなものだ。
また、そのAの担任であった生真の実力も計り知れない。
あの時、緑谷は生真の速さに微塵もついていけず、完全に見下されたことが気がかりだった。
Aも十分速いが、師であるだけあって生真のスピードはそれ以上……ということだろう。
(ていうか……まだお兄さん…氷惑先生の個性はわかってない。もしかしたらあのスピードも、個性を使ったものだったのかも)
そう、生真の個性は未だに不明だ。
名は体をあらわす、という言葉がある。
(………"氷惑"、か……)
予想するに、生真の個性はAのような氷関係か、心理、精神関係……あるいはその両方だろう。
と言っても、"緑谷"、"轟"のように、結構関係が無い場合だってある。
うーーーん、と緑谷が悩んでいたら、聞きなれたチャイム音が授業の終わりを告げた。
「A〜♡」
もはや語尾にハートがつく甘ったるい声。
終業の礼が終わると同時に教室へ入ってきたのは、紛れもなく生真であった。
ガタッと立ち上がり、Aが生真に駆け寄った。
「兄さん！ どうしたの？」
「顔見たくなってさぁ。…にしても……雄英って思ったより低レベルなんだねぇ」
わざと、少し大きな声で言う。
「さっきB組の授業だったんだけどさ、手応え無さすぎてビックリ。Aが恋しくなっちゃったよ」
そう言ってAに抱きつく生真。A組はシンとした雰囲気で生真を見ていた。
Aが慌てて「僕も兄さんに会いたかったよ」と機嫌を取るように言い、微笑んだ。
「も〜可愛いこと言っちゃって。次はA組の授業だから、いっぱい可愛がってあげる」
じゃあ待ってるから、とAの頭を撫で、生真が立ち去る。
Aは笑顔で見送った後、生真の姿が見えなくなるとホッと胸を撫で下ろした。
そして振り向き、「ごめんね」と手を合わせて申し訳なさそうな顔をした。
「Aちゃんは悪くないわ ケロケロ」
「そうだぞ！」
「ハッ、地獄見せたるわクソが」
「今回ばかりは同意…」
「だな」
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
