××
昼下がりの
「蒲生(名前)。貴方を逮捕する」
カチャリ、冷たく重圧感のある手錠を細い腕にかけられる。(名前)は暫く、無表情で手錠を見下ろし、ふふ、と笑い声を上げた。それは心の底から嬉しげで、愉げな笑い声だった。手錠をかけられたのは初めてだ。貴重な初体験。しかし、どうせならもっと追い詰めてくれなくては。
「ねぇ、猟犬さん。私、そんな簡単な女に見える？」
*
淑女シリーズもついに第4作目に突入しました！
いや、ここまで長かった……今回ついに猟犬さんや小栗さんが出てきます。最近、いまいち蒲生の悪女振りが書けてなかったような気がしたので今回はとことん黒く、濁りに濁った蒲生が書ければなと思っています。前回とは一味違う蒲生をお楽しみに！
トップ画は猫沢様より。
前作は此方です。
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作者名：花恋 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月11日 9時
