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3話 ページ5

「いらっしゃいませ」

3-Aの教室に入ると、執事服を着たイケメンが出迎えてくれくれた

月光のような銀髪の猫っ毛。水色の猫のような双眸
イケメンの彼はにっこりと笑みを浮かべている

「何名様ですか?」
「ふ、二人です‼」

亜美が顔を真っ赤にして答える
そんな亜美を見て、思わず笑いそうになったが堪える
今笑ったら彼女の鉄拳が飛んでくる。絶対に

「では、こちらへどうぞ」

銀髪の彼に席へ案内される

「ご注文が決まりましたらベルを鳴らしてください」

彼はそれだけ告げると、戻ってしまった
彼が戻るなり、亜美が私の肩をバシバシ叩く

「きゃー‼さっきの瀬名君だよ。見た?見たよね。めっちゃイケメンだったでしょ⁉やっぱ実物はいいね‼」
「あー、うん。そうだね。わかったから落ち着いてくれ」

どうやらさっきの青年は瀬名君だったらしい
亜美ってああいうのが好みなんだな…

「絶対わかってないでしょ‼Aは絵にしか興味ないんだからさぁ…」
「そう?」

言われてみれば周りと比べてみると、興味のあるものは少ない方だと思うけど…
でも絶対アイドルには興味がわかないだろう
アイドルといったら嫌な記憶しかない

「Aちゃん」

その元凶の声が聞こえる
いよいよ幻聴まで聞こえるようになったか

「おーい、聞こえてる?」
「え、英智様…‼」

二回目の呼びかけと、亜美の興奮した声で、幻聴じゃないことに気づく

「何でだろう。幻覚が見えるなぁ」
「いくら何でもそれは酷くないかい」

英智様、と呼ばれた彼が苦笑いを浮かべる

「久しぶりだね。会いたかったよ」
「私はできれば一生会いたくなかったよ」

忌々しい記憶が蘇るが、それにきつく、蓋を閉める
そして、大嫌いな彼に挨拶を交わす

「久しぶり。『皇帝』」

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リサ(プロフ) - とても面白いです!!どうか更新お願いします!! (2019年7月26日 22時) (レス) id: a52ae701f2 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - メガネ@ヤドカリ愛してるさんさん» ありがとうございます笑これからも読んでくださるとありがたいです。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 蓮城桜さん» そう言ってくださると嬉しいです。更新は遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
メガネ@ヤドカリ愛してるさん(プロフ) - ああ、もうなんか好きです(語彙力) (2017年8月27日 3時) (レス) id: 7362ecee9f (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜 - 面白いです!続き楽しみにしてますね! (2017年8月25日 15時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2016年3月20日 11時

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