【黒バス】黄瀬君に告白したら呆気なくフられました。＊another

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『…結局、全然話してないし…』









黄瀬君は美香ちゃんとずっと話したんだろうなー…。



胸が、

むかむかして気持ち悪い。




そんな気持ちを掻き消すように、

制服の胸の辺りを掴んで、溜息をする。









『…やだやだ、重くなっちゃって…』









心配することなんて、何もないよね。


うん、なにも…ない。





憂鬱な気分で、靴箱に向かう。


突然、奥から聞こえた声に驚く。




だって…黄瀬君と美香ちゃんの声…。



悪いことって分かりながらも、耳を澄ませる。









「もう___みたいだから……」



「うん、ありがとうっス」



「私、____好きだから」



「俺も大好きっスよ……____」







・








『………え?』









崩れ落ちそうな膝を、


なんとか保つ。




……でも、


涙は堪えられない。









「……あれ、Aちゃん?」









目の前を通った美香ちゃん。



心配そうな顔をして、私の隣に来る。









「ど、どうしたの?何かあった?」



『………』









その時の、


美香ちゃんの優しい顔を、




嫌味のある顔に見えた私は………


最低だと思う。







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