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亀裂 ページ10

嵐「…」

あ「あんな事しといてっ…最低だよっ…」

嵐「ゴメン…」

あ「もし…あの時っ…嵐山があんな事せずに告白してくれたらっ…私はオッケーしてたと思うよ…」

嵐「え…」

あ「もう私に二度と近寄らないで」

嵐「待って!!」


私は走って支部を出た。そしてまっすぐ本部へ。
トリオン体で行かずに生身の体で行った為、到着する頃には息が上がっていた。


あ「はぁっ…はぁっ…ひっくっ…」


涙も溢れるし呼吸は乱れるしで苦しい。そんな私にそっとペットボトルを差し出してくれた…


風「大丈夫か?」

あ「風間さっ…」

風「一旦飲め。それから話せ」


言われた通り私は飲み物をごくごく入れた。


あ「はぁ…落ち着きました。ありがとうございます」

風「気にするな。それよりどうした?」

あ「っ…」

風「泣いているのを初めて見た」

あ「えっと…っ…ううっ…」

風「太刀川か。Aが泣いている理由。お前分かるか?」

太「いや…分かりません」

あ「慶くんっ…」

太「ん〜?何かあったのか?」

あ「嵐山にっ…嵐山にっ…」

太「嵐山?あいつに告白でもされたか?返り討ちにしてや…」

あ「襲われたっ…」

太「…え?」

あ「普通に告白してくれたらきっと付き合うって言ってたっ…でもっ…あいつ…無理矢理っ…」

太「風間さん。本部に許可取ってくれない?嵐山に弧月使う許可」

あ「慶くんっ…」

太「すぐ終わらせる」

あ「待ってっ!!」


私は慶くんに抱きついた。


太「っ!」

あ「もういいのっ!」

太「良くないっ!!お前の初めてはっ…俺が貰う予定だったんだぞ?!」

迅「はいはい〜太刀川さん落ち着いて」

太「落ち着け…?ふざけんな」

迅「今から"ネタバラシ"するから」

太「は…?」

あ「ネタバラシ…?」

迅「Aが嵐山と寝た…?そんなわけないだろ」

あ「でもっ!!」

迅「はぁ…やっぱりな」

あ「何が?!」

迅「あのな…これには深い訳があるんだ」

あ「何処に?!」

迅「昨日のこと覚えてるか?」

あ「覚えてるって…当たり前じゃんっ…」

迅「あいつ…服に手掛けた時、お前気を失ったって言ってたぞ」

あ「え…」

迅「それで焦っていたら急に目開けて頬叩いて出て行ったって…」

あ「そんな…」

迅「あいつは無実って分かった?」

あ「じゃあなんで服が乱れるの?可笑しいでしょ?!」

迅「それは…」

嵐「それはAが苦しそうにしてたから服脱がしたんだよ…」


嵐山が嘘を付いている様に見えなかった。

嘘つき→←さよなら?



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設定タグ:ワールドトリガー , 太刀川慶 , 迅悠一,嵐山准   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あかね色 | 作者ホームページ:http://id2.fm-p.jp/653/krbo/  
作成日時:2015年7月28日 20時

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