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会いたい人じゃない ページ41

嵐「…邪魔者は去ったな。さ、A。ひとまず本部に行こう」

あ「いや、今日は何も用事ないから」

迅「そうそう。今日一日は俺とデートだし」

あ「そんな約束した覚えない」

迅「今した」

あ「禿げろ」

嵐「ちょっ…俺も禿げろって言われてるみたいで嫌だな…」

あ「それに…今日って遠征行く日だよね」

迅「ああ。俺だけな。嵐山は広報の仕事あるし行けない」

嵐「A級の上位だからな〜」

あ「…」

迅「太刀川さんに何か用事あるなら昼中に終わらせるんだぞ?」

あ「っ…別に」

迅「はぁ…」

嵐「後悔しない方を選ぶんだぞ」

あ「っ!」

嵐「じゃあ俺は本部に行く。迅、また後でな」

迅「了解〜」


嵐山が去った後、迅は手紙を渡してきた。


迅「これ」

あ「手紙…?」

迅「うん。部屋で読んできたら?」

あ「誰から?」

迅「秘密」


迅に促されてひとまず京介の部屋に。
ベットに寝ころんで手紙の封を開けると、そこには見慣れた文字があった。


あ「太刀川さん…?」


Aへ
この手紙を読んでるッてことは俺は遠征に向かったんだな。
迅に渡してもらって正解だったわ。今度迅にはお礼言わなきゃな。
まあ…なんで手紙を書いたかって言うと、俺の気持ちを知って欲しいからだ。
俺はまだAが好きだ。お前が大好きで大好きで遠征にも集中できないくらいだ。
戦いが好きな俺がだぞ。出水に話したら異常だって言われた。

もし、俺の事がまだ好きなら…俺ともう一度やり直してくれないか?
返事は帰ったとき聞く。




あ「っ…バカっ…」


涙が止めどなく溢れてきた。多分迅は遠征に行く直前に渡すつもりだったんだろうけど…
先に渡してくれたんだね…


あ「っ…ゴメンね。私、覚悟足りなかったみたいだね…」


私は自分の部屋に行き、カッターを自分の腹に突き刺した。


あ「うぐっ…」


そして傷口を手当てして部屋を出た。
傷口は開いてないみたいだった。だから私は走って本部へ向かう。
全ては太刀川さんに会うために…


あ「何処に居るんだろ…あ、出水!!」

出「あ、A先輩〜こんな所でどうしたんですか?」

あ「太刀川さん知らない?」

出「多分食堂じゃないっすか〜」

あ「ありがとう!」

出「はい〜」


私は食堂へ向かう。するとさっきの傷が開いてきたみたいだった。


あ「っ…やばいな。早く終わらせなきゃね…」

荒「あ」

あ「ん?荒船!」

荒「こんにちは」

あ「あ、荒船!昨日は迷惑掛けてゴメン」

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設定タグ:ワールドトリガー , 太刀川慶 , 迅悠一,嵐山准   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あかね色 | 作者ホームページ:http://id2.fm-p.jp/653/krbo/  
作成日時:2015年7月28日 20時

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