しえんと くあれんた い とれす ページ45
ロ「やってみるよ…」
ロンは自信なさげに答えた。
ハリー「バグマンはまだ何もわかってないって教えてくれたよ」
シ「ああ、新聞に引用されてるね。多分バーサの性格上、探そうともしなかったんだろうさ」
『大したお役所だな』
ク「まったくです」
シリウスが皮肉的な笑みを浮かべた。
シ「今、何時だ？」
ハー「3時半よ」
シ「そうか…そろそろ帰らなきゃいけないね。ハリー、私も共にホグワーツに戻りたいんだが少し取るに足らない話があるんだ」
私はこれみよがしにため息をついた。
シ「すまないね」
ハリー「ううん、いいんだ。…僕、時々でもシリウスと会えて嬉しいから」
シ「私もさ」
彼らはまるで親子そのもののような視線を交わしあっていた。ハリーの隣にいる二人と目が合うと、彼らも私と同じように微笑ましげな表情を浮かべていた。
シ「クィリナス、皆を頼むよ」
ク「仰せのままに」
クィリナスはわざとらしく言うと席を立った。私はありがとうの意味を込めて彼の腕を軽く触った。
『なあ、私も帰っちゃダメ？』
シリウスは私の冗談を少しも耳に入れなかった。そして、代わりにすぐに本題に入ってきた。
シ「腕を見せてくれ」
『シリウス』
シ「いいから」
彼は、引っ込みかけてた私の腕を半ば無理やり取って、ローブをまくった。私がわざとそっぽを向いているうちに、反対の手も取り、痣を確認していた。
シ「これをやったのはスニベルスだろう」
『お願いだから、教授をそういう風に呼ぶのはやめて』
シ「大体クィリナスは何をしてるんだ？君を守るのが彼の役目だろう？」
『彼は私のお願いを聞いてくれてるだけだよ。シリウス、本当に大丈夫だから』
シ「大丈夫なもんか！」
彼が急に怒鳴ったので、一瞬カフェの中が静まり返った。彼がしまったと店内を見渡しているうちに、徐々に騒がしさが戻ってくる。
シ「君に…君にこんなことをする奴なんだぞ。どうして庇う必要がある」
私が言葉を選んでるうちに、彼は畳み掛けた。
シ「どうしてあいつなんかを選ぶんだ」
シリウスは心底不思議そうで、かつ憎しみに満ちた目をしていた。動揺にしては鋭すぎる目だ。
私は深呼吸をすると、彼のことを見つめ直した。
『…シリウス。あなたと教授はよく似てるよ』
シ「何だって？あんな奴と？私が？」
彼は乾いた笑いを漏らした。私は席を立つと、彼の整えられている髪の毛を少し撫でた。
『でも、心配してくれてありがとう』
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
