cent douze ページ14
『……おはよ。何してるの』
ク「整理ですよ。貴女に送られてきた山ほどのプレゼントの。シリウスのはどこに置きましょうか」
彼はわざとらしく言って振り返って言った。私は目を擦って言った。
『うーん、じゃあ頂戴』
私は小さな箱を受け取った。私はゆっくりとリボンを解いた。
イヤリングだ。深緑色。
『……私宝石詳しくないんだよね。何だろう、これ』
ク「さぁ」
彼は知っていそうだったが、部屋の整理に忙しいのか私の方すら見ずに答えた。私はわざとまだ眠そうなふりをしながら言った。
『……教授のは無かった？』
ク「見当たりませんね。また喧嘩でもしました？」
『余計なお世話』
私はそう言い放って、寝癖を抑えながら部屋を出た。今頃ドビーがハリーたちと部屋で話しているはずだ。
案の定、男子寮の入り口まで行くとドビーの声が聞こえた。
『ドビー！プレゼント、ここに置いておくからね！』
その瞬間、部屋からちぐはぐな服を着たドビーが飛び出してきた。
ド「A！クリスマスおめでとうなのです！」
『おー、朝から元気だな』
私は眉を下げて笑った。そしてドビーにプレゼントを手渡しした。
『洋服、合わせ方も書いてあるからね』
ド「ありがとうございます！私めも渡してよろしいでしょうか？！」
『ありがとうドビー。でも少し用事があるからツリーの下に置いておいてくれるかな？』
ド「わかりました！」
私はドビーに手を振って女子寮に戻った。後からわかることだが、それはドラゴンと蛇があしらわれた靴下だった。
私は杖を用意してハーマイオニーがいる部屋に飛び込んだ。
ハー「うわっ！何？」
『メリークリスマス！！』
満面の笑みで言うと、彼女は呆気にとられた後、こみ上げるように笑った。
『私からクリスマスプレゼントを渡そうと思って。少しの間目を閉じて口を開けてくれる？』
この怪しいお願いに彼女は目をパチパチとし、私の顔と杖を疑わしそうに見た。が、結局私の言うことを聞いてくれた。
私は左手で杖を支え、慎重に呪文を唱えた。
杖先から出た光が、ハーマイオニーの前歯を短くしていく。私はすぐに呪文を終わらせ、鏡を彼女に握らせた。
『ほら、見て！どう？』
ハー「何？もう目を開けていいの？」
『早く！』
私の騒がしさに彼女は呆れて笑っていたが、鏡を見た瞬間目を丸くした。
ハー「ねえA……」
ハーマイオニーはそれから先は何も言わずに抱きしめてきたので、私は答えが分かった。
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
