dix-neuf ページ20
ロ「あんな本を教科書にするなんてハグリッドくらいしかいないだろ？」
彼の言葉に私たちは揃って笑い、そのままご馳走にありついた。
─────────
翌朝、私達が大広間に行くと、スリザリン生がやけに盛り上がっていた。
そばを通りかかるとドラコが気絶をする真似をして、私はなるほどと顔を顰めた。
ハー「ハリー、あんなの気にしていたらダメよ」
パンジー「ポッター、吸魂鬼が来るわよ！ほら、うぅぅうう！」
『うぅぅうう！じゃないわ』
私はパンジーに後ろからチョップをする。
『あほか！』
私がすっかり眉を上げて言うと、パンジーはこっちを振り返ってべーっと舌を出した。
パ「だって楽しいのよ、仕方ないじゃない？」
『反省してないなら私はグリフィンドール席で食べようかなぁ』
パ「何よ、謝ればいい訳？」
今度は私が舌を出す番だった。パンジーは不満そうな顔をしたが、私はしてやったりと笑ってハリーたちの隣に座った。
フレッド「何かあったのか？」
フレッドが新しい時間割を配りながら言った。
ロン「マルフォイの野郎たちさ」
フレッドがスリザリン席を睨むと、丁度またドラコが気絶するふりをするところだった。
フ「あのろくでなし」
ハー「Aがいないと大人しくならないのよ、あいつら」
ハーマイオニーも睨みをきかせている。
私はフォークを弄びつつ、ぼんやりと言った。
『仲間意識が強いんだよね。…仲間じゃないなら敵、みたいな考えじゃない？スリザリンって』
言えてるよ、とロンが呟く。ジョージは乱暴に言った。
ジョ「にしても、昨日なんて酷かったんだぜ。吸魂鬼が来た瞬間俺達のコパートメントに逃げ込んできた」
『ははは、そのくせしてハリーのことからかってるんだ…』
フ「だからな、ハリー。気にすんなよあんな馬鹿な連中のことなんて」
フレッドは言ったが、ハリーは先程からずっと晴れない顔で黙って朝食を口に運ぶだけだった。
ハリー「でも皆は気絶しなかったじゃないか」
ジョ「忘れろよ、ハリー」
ジョージが励ますように言った。
フ「ま、スリザリンとのクディッチの対戦の後、マルフォイがどんな顔をするか拝見しようぜ？」
私は曖昧に笑ったが、ハリーは気を良くしたらしく、ソーセージと焼きトマトに手を伸ばした。
ク「A、私もトマト食べたいです」
『ったくもう』
肩の上で偉そうに言うクィリナスを少し睨んで、私は奥の皿に手を伸ばした。
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あんず - 初めまして。私もスネイプ大好きです！仕事の合間にニマニマしながら見てます(笑)素敵過ぎる作品に感謝です！これからも頑張ってください！！ (7月4日 21時) (
レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 初めまして (7月4日 21時) (レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - すっごく面白くて、続きが気になって、ここまで一気に読みました！寝不足です笑 この先もすごく気になるし、どんな結末を迎えるのかワクワクしながら読み進めますね！これからも楽しみにしてます！私もセブルス大好きです！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年4月5日 23時) (レス) id: 6477d40512 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - はじめまして。とらんとぬふのページで思わず泣いてしまいました…笑 占ツクで泣いてしまうなんてと思ったけど、本当に心動かされました。この小説に出会えて良かったです。スネイプ先生への愛が増しました笑 心からありがとう！！ (2019年9月19日 14時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 第一部隊さん» とっっっても嬉しいです！笑 頑張ります！！！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年10月7日 16時
