hachiju-hachi ページ39
『ちょっと私達の冒険についてきてくださいよ。私にあんなに甘く囁いてくれたじゃないですか』
私がからから笑うと、ギルデロイはバツの悪そうな顔をした。
ハリーはギルデロイに杖を向けて、私とロンはそのあとに続く。私たちはそのまま嘆きのマートルの元へと向かった。
『マートル！』
私が呼ぶと、彼女は素直に出てきてくれた。
マ「あら、A！」
よっ！と片手をあげる。
ハリー「君が死んだ時のことを聞かせて欲しいんだ」
マ「とっても怖かったわ！目の前に大きな黄色い目がふたつ。それで、体全体が金縛りにあったみたいになったの……」
『それ、どこで見たの？』
マ「向こうの方よ」
マートルは洗面台の方を指さした。
私達は顔を見合わせると、頷き、それに近づいた。
ロ「君ら、蛇語でなんか言ってみてくれよ」
私とハリーはダメ元で言ってみた。
「『開け』」
ロ「それは普通の言葉だ！君たち、僕を馬鹿にしているのか！？」
ロンに怒られて、私たちは揃って頭をかいた。そんなことを言われても、目の前に蛇がいないと難しいのだ。
ハリー「よし、これを本物の蛇だと思おう」
『そんなに原始的な方法しか考えつかなかったの？』
ハリー「君だってそうじゃないか」
『そうだけど』
互いに口を窄める。私達はすっと息を吸いこみ、そして同時に言った。
「『開け』」
今度は蛇語だったらしい。洗面台はゆっくり動いて、太いパイプが丸見えになった。
私達は暫くそれに唖然としていた。
『……さて、ロックハート先生』
私の言葉が合図だったかのように、ハリーとロンは杖で彼の背中をちょんちょんとつついた。
ハリー「先に行ってください」
ギ「それが何の役に…」
ギルデロイが言いかけたところで、ロンが勢いよく彼の背中を押した。
ギ「うわあああああああ！？」
彼の声がパイプに反響して、小さくなっていく。
『……時々ロンっておっかないよな』
私が言うと、ロンはにやりと双子さながらに笑ってから、ハリーと共にパイプを降りていった。
私は最後に降りようとしたが、中がヌメヌメしていることに気づき、クィリナスに言った。
『ねぇ、運んでくれない？』
ク「あなただけって不公平じゃないですか？」
『わかったよ』
私は舌をべーっとだして、手を離した。
滑り落ちた先の地下は、かなり薄暗かった。
私とハリーはルーモスを唱えギルデロイを立たせると、ロンも合わせて歩き始めた。
ロ「きっとここ、ホグワーツの数キロ下だ」
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黒金黒金(プロフ) - わーーーーめっちゃ面白かったです！！ (2022年5月30日 14時) (
レス) @page13 id: cd86d9f02f (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» うわ〜〜良かったです！笑、私もまちなかさんのコメントいっつも嬉しいです…… (2017年10月7日 16時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - そんなことはないですwレスが来るたびに嬉しくって嬉しくってw更新頑張ってください!!! (2017年10月5日 19時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» いや！私こそいちいち返信して迷惑かなと思ってました…笑、まちなかさんのコメントとっても嬉しいので大丈夫ですよ笑 (2017年10月5日 8時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - もう感想送りすぎて迷惑じゃないかと思っているこの頃ですww更新お疲れ様です!!話したいことが気になりますね...。更新頑張ってください!! (2017年10月4日 15時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年7月20日 19時
