nanaju ページ21
ギルデロイはその後に、不機嫌な顔をした小人を連れてきた。
ド「僕は地球上であんなに可哀想な生き物をみたことないと思うけど」
パ「同感ね」
私も頷いた。
ギ「彼らはバレンタインカードを配達してくれるキューピットです！ お楽しみはまだありますよ……先生方もきっとこのお祝いに入りたいはず！ スネイプ先生に愛の妙薬の作り方を教えて貰ったらどうです！」
パンジーが水を吹き出した。
『……セブルス教授、愛の妙薬じゃなくて毒薬を飲ませてやるって顔してる』
次はドラコが水を吹き出す。
私がしてやったりと笑うと、両側から同時に叩かれた。
この馬鹿げたイベントの被害は、もちろん私に襲いかかってきた。
何故って、私は今……
『あﾞあﾞあﾞーーっ！ 死ぬ！！』
廊下を全力で疾走している。
小「オー！ あなたにです、A・スリザリン！」
『来るな！！』
理由はひとつ。大量の小人に追いかけられているからだ。
スリザリンの継承者の噂がほぼ絶えたのが、皮肉なことに逆効果だ。
それに、クィリナスに助けを求めたところ、「嫌ですよ。こんな面倒くさいことありますか」と早々に振られてしまった。
残るは、最後の砦。
私はセブルス教授の部屋に駆け込んだ。
『お邪魔します！』
私は扉を蹴り飛ばすかのように入り、急いで閉めて「アロホモラ！」と叫ぶ。
息も絶え絶えにその場に倒れると、「おい」と低い声が上から聞こえた。
セ「面倒ごとに巻き込むな。出ていけ」
『……愛の妙薬の作り方を教えてくれるんじゃなかったんですか』
私がぜえぜえ呼吸しながら言うと、彼は私の背中をガシッと蹴った。
『痛っ！？』
セ「出ていけ」
セブルス教授は私の首根っこを掴んで起こした。
『教授髪の毛今日決まってますね？ 相変わらず綺麗な横顔で、大好……』
私が言い終えるより先に、彼は諦めたようにため息をついて首根っこから手を離した。
『助かります』
セ「今日ほどお前を鬱陶しく思った日はない」
彼は私を睨んだ。
『今までそれほどでもなかったみたいで嬉しいです』
セ「……」
嫌そうな顔をする彼が面白くて、私は床に座りながら言った。
『それにここなら“一切”キューピットは来なそうですし……』
言い終えるより先に、苛立ちのあまり唇がぴくぴくと引き攣った教授に部屋から追い出される。
私は扉に縋った。
『き、教授！ ただの冗談ですよ、ほんと、ほんとに！！』
叫んでも、またその扉が開くことは無かった。
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黒金黒金(プロフ) - わーーーーめっちゃ面白かったです！！ (2022年5月30日 14時) (
レス) @page13 id: cd86d9f02f (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» うわ〜〜良かったです！笑、私もまちなかさんのコメントいっつも嬉しいです…… (2017年10月7日 16時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - そんなことはないですwレスが来るたびに嬉しくって嬉しくってw更新頑張ってください!!! (2017年10月5日 19時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» いや！私こそいちいち返信して迷惑かなと思ってました…笑、まちなかさんのコメントとっても嬉しいので大丈夫ですよ笑 (2017年10月5日 8時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - もう感想送りすぎて迷惑じゃないかと思っているこの頃ですww更新お疲れ様です!!話したいことが気になりますね...。更新頑張ってください!! (2017年10月4日 15時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年7月20日 19時
