立花彩の弟は姉ラブを拗らせたようです。

消えた自転車 10 ページ11

side空也

先生が、俺と彩の肩をぽんと叩いてからドアノブに手を掛けカシャっと回した

瞬間、なにか物を落とすような音がして

「来たぞ！」

「隠せ！」

先生は肩をすくめて言った

「こいつらは、女だけでなく先生も敵と思っているんだ」

へー

「立花兄妹、頑張れよ。努力すれば成績は必ず上がる
あいつらとも立花彩がちゃんと接せれば、受け入れてくれるさ」

受け入れなくても俺がいるから問題ない

「入るぞ」

先生は中にいるやつらにそう言ってドアを開けた

教室は、家のリビングくらいの大きさで机は６つ
元仮眠室だから、大きさはこんなもんか

特別クラスの人数は俺らを入れて6人だからぴったしか

「新しい生徒を紹介する。皆、出てこい」

そう言われた、男4人は立ち上がりこっちを向いた

刹那

俺は思わず、舌打ちをしそうになった

男4人の中に彩をポストと言いやがった奴と
彩をナンパしやがったやつと
それを連れ去ってくれた眼鏡を

眼鏡はいいとして

彩をポストとか言いやがった奴とナンパ野郎と一緒って

マジか…

俺、殴らずに居られるか？…

〜〜〜〜〜〜


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