【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ16)

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§勝負§ ページ16

悠介君の話に若干泣きそうになっていると、ズボンのポケットに入っている携帯が鳴っていることに気がついた。(因みに着メロは「コプリケイション」)

画面には「沢田綱吉@モテ期？」と表示されていて、ツナ君を登録した時自分は暇だったのだろうか、と思いながらも通話ボタンを押した。

『もしー』

「あ、A君？」

『そりゃ、俺の携帯にかけたんだから俺でしょう。どした？』

「えっと…、ポストに入っていた指輪の事なんだけど…、そのことで話があるから、ディーノさん…えっと、昨日の金髪の人が、今日並中の屋上に来てくれって」

『うん、だいたい状況は理解出来てるよ。あの銀髪さん絡みなんでしょ？』

「…うん」

『うん、じゃあ今から行くよ。ツナ君も色々がんば。』

「…A君、巻き込んで、ごめん。」

『別に。てか、巻き込む感じになったのだいたい悠介君の上司のせいだし』

「え？」

『なんでもないよ。要は、ツナ君のせいとかじゃ無いって事。それじゃっ』

―――ピッ

…そうだよ、よく考えれば俺が死んだのも何故か月の守護者になったのも、悠介君の上司のせいじゃね？
まあ、今更そういうの考えてもどうにもならないけど。

そんなわけで、俺は学校に向かった。
…あれ、ディーノさんと並中の屋上って…。

***

ギィ、と音を立てて開いた屋上の扉。
そろそろこれ油をさすなりなんなりした方が良いんじゃないだろうか、と思っていると、

「やあ、待っていたよ。草食動物」

俺どっちかというと雑食だと思います。
ってそうじゃねえよ。
いやがった、いやがったよ鬼の風紀委員長様が！

『金髪お兄さん、待ってたってなんですか。』

「いや…、指輪の説明しようとしたらすぐに戦いたがるし、お前が来るっつったらいきなり咬み殺すって言って聞かなくなってよ…」

あ、どっちにしろｺﾛされるんですか。

「この前、服装について話したときの事覚えてるよね？」

ああ…今度戦うって条件で見逃してもらったやつ。

「あれ、今実行するから」

やっぱな！
まあいいけど…。

『…じゃあ、こっちからも良いですか？…この勝負が終わったら、ちゃんと、えっと…ディーノさんの話を聞いてあげてください』

ディーノさんがガッツポーズでナイス！みたいな反応をしている。

「…まあ、そのくらいならいいよ」

雲雀さんとの戦いの、
はじまりはじまりー…。はあ…。